東北大学工学研究科とNECシステムプラットフォーム研究所は23日、インターネット放送配信サービス向けの高品質リアルタイム配信基盤技術「複数記述(Multiple Description; MD)符号化分割転送技術」の開発を行い、IP音楽放送サービス向け実証実験に成功したと発表した。 同技術は、東北大学が開発したデジタル音信号を高品質・低ビットレートで伝送可能な「周波数ストライプMD符号化方式」とNECが開発した複数の独立したルートで並行データ転送を行う「マルチパスルーティング技術」を組み合わせ、原信号データ送信帯域をほぼ同等の帯域幅ながらも大きく品質を向上させたもの。リアルタイムIP放送型サービスは、通常のインターネット通信とは異なりパケット再送手段を持たないためパケットロスによる品質劣化が問題となっていたが、同技術により二重化伝送技術の所要帯域効率化を満足させることが可能となり、音飛びを解消している。
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