【海外スピード事情】出張先からスピード計測をしてみると? | RBB TODAY

【海外スピード事情】出張先からスピード計測をしてみると?

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 コンシューマエレクトロニクス製品の国際会議と見本市の2007 International CESが開催されているラスベガスへの取材中、現地でスピード計測を試み、データを採取してみた。
  •  コンシューマエレクトロニクス製品の国際会議と見本市の2007 International CESが開催されているラスベガスへの取材中、現地でスピード計測を試み、データを採取してみた。
  • 成田空港で計測するためBizPortalにアクセス
  • 成田空港で計測中。出発時は比較的時間はあったので、余裕の計測
  • ロスアンゼルス空港でT-Mobile HotSpotというサービスに接続。すでに搭乗開始時刻は過ぎている
  • いそいでいたので写真がきれいでないがご容赦
  • 接続までに一波乱。ようやく開通したが、おそろしく「ADSL」(非対象)な回線だった
  • 電源とRJ-45がでている。コードはフラットタイプで巻き取りリールがついていて便利。ただし上り速度を除く
  • プレスルームは、総じて環境が安定していたが、それでも混んでくると速度への影響が現れた
 昨年の11月某日、年始に開催されるコンシューマエレクトロニクス製品の国際会議と見本市の2007 International CESを取材してこいとの編集長命により、急遽海外出張することになった。しかも、「限られた予算での出張なので、ただ取材するだけではもったいない。ついでに現地でスピード計測を試み、データを採取してこい。」とも。

 各地の空港、ホテル、プレスルームで、海外での有線や無線といったさまざまな条件でスピードデータを採取するという編集長の思いつき…… ではなく、貴重なデータを日ごろご愛顧いただく読者のみなさんにフィードバックしようという企画だ。

 その前に、まず海外から弊社のスピード計測サイト(http://speed.rbbtoday.com/)に接続して回線速度を計測することに意味があるのだろうかという疑問がある。確かに、海外から日本のIXに設置された計測サーバーまでの速度を測ったところで、どういうルーティングされるかはプロバイダ、ローミング業者その他の条件で、あまり正確な数値にはならないかもしれない。しかし、みなさんも出張などで海外から接続するのは、主に日本のメールサーバーだったり、ファイルを送るのも会社の上司や同僚などだろう。数値は正確でなくても速度傾向など把握することは無意味ではないはずだ。

 では、さっそく出張のアイテナリーに合わせてデータを検証していこう。なお、以降のデータに表示される「計測日時」は、PCの設定を現地時間やタイムゾーンに変更せずに、そのままで使用していたため、日本時間による表示である。また、計測は最低でも2回は行うようにし、たまたまの特異点だけの採取にならないように配慮した。

 まず、出発前、成田空港第1ターミナル北ウィング26番ゲートでの計測データだ。サービスプロバイダはビズポータル。当然無線LANでのアクセスだ。結果は以下のとおりだ。

SPEED 2.5 (speed.rbbtoday.com)
計測日時 : 2007年1月05日金曜日 14時13分27秒
  下り(ISP→PC): 2.44Mbps
  上り(PC→ISP): 3.65Mbps

 無線LANスポットとしては悪くない数値だ。ちなみに、成田空港のアクセスポイントを公衆無線LAN検索サービスのdokoyoで調べてみると、ロビーの階数、ウィングや出発ゲートごとにさまざまな無線LANが用意されている。航空会社のターミナルやゲートによって使える無線LANスポットが限定されてしまうが、各社の1dayチケットやローミングサービス契約などでほとんど対応できる。

 結果をコピペしてメールで編集部に送付する。このときの航空会社は大韓航空だ。出発直前で格安チケットを探したらこの便しか残っていないと。偏見はないが、世代的にどうもテロの標的というイメージがある。そういえば、年末にイラクの元大統領の死刑が執行されたんだよな。連鎖テロとか大丈夫だよな、とメールに綴ったら、「大丈夫だ。なにかあったらちゃんと記事にしてやる。」と編集長のありがたいお返事(涙)。

 が、当然テロなど起こるはずもなく、往路は快適そのもの。機内食のビビンバはめちゃうまいし、おねえさんもやさしくてきれいだった。エコノミークラスなのに、歯ブラシやアイマスクとかくれたぞ。私の中では大韓航空のポイントは一気にアップだ!

 次は最初の経由地であるロスアンゼルス空港(国内線ターミナル)22番ゲート。乗り継ぎの航空会社はノースウェストだ。

SPEED 2.5 (speed.rbbtoday.com)
計測日時 : 2007年1月06日土曜日 02時58分00秒
  下り(ISP→PC): 524kbps
  上り(PC→ISP): 315kbps

 ここで使えたプロバイダはT-Mobileという業者だ。1時間6ドルとられる。この値段でこの速度。たまった編集部のメールを受信するのに3分以上かかってしまった。計測時はすでに搭乗が始まっている状態だったのでちょっと焦る。直行便でないのは採取ポイントが増えるので企画としてはよいことだが、入管、荷物の受け取り、国内線へのチェックイン、さらにセキュリティチェックとフリーになる時間はわずかだ。

 次の計測ポイントはホテルになる。昼前にはチェックインしていたが、なぜかネットにつながらない。さんざんホテルのフロントやエンジニアとやりとりしたが、どうにもつながらない。最終的には、ホテルが契約しているプロバイダのサポート窓口に電話して、ようやく開通。なお、今回のホテルは、他媒体のようにコンベンションセンター周辺の巨大ホテルではなく、ダウンタウンに手配した。これだと会場までレンタカーが必要となるが、それでも公式サイトの旅行会社の視察ツアーより安く上がる。しかもレンタカーによって取材の機動力もアップする。

SPEED 2.5 (speed.rbbtoday.com)
計測日時 : 2007年1月06日土曜日 14時51分15秒
  下り(ISP→PC): 1.79Mbps
  上り(PC→ISP): 27kbps

 結果は上記のとおりだ。恐ろしく「ADSL」な回線だ。非対象にもほどがある。上りが30kbps前後とは信じられない。下りは1Mbps後半ということで、アメリカにしては速いほうだといえる。これも海外サーバーへのルーティングのせいなのか、ホテルやプロバイダのポリシーでこのような設定になっているのかは定かではないが、このプロバイダは、同時にホテルへ有料テレビなどをケーブルで配信しているので、上りを限界まで制限している可能性はある。なお、このホテルのプロバイダはHospitality Networkという会社だった。

 翌日、プレス登録も無事終了して、晴れてプレスルームも使えるようになった。次の計測は、ラスベガスコンベンションセンターのプレスルームだ。


SPEED 2.5 (speed.rbbtoday.com)
計測日時 : 2007年1月07日日曜日 06時50分08秒
  下り(ISP→PC): 1.05Mbps
  上り(PC→ISP): 777kbps

 無線LANも来ているが、共有スペースにでているLANケーブルで有線接続した。日本のイベント会場のプレスルームもおそらくこれくらいの速度ではなかろうか。会社でのアクセスより遅いと感じながらも、大きなストレスはない。

 CESは複数の会場で開催される。メインはラスベガスコンベンションセンターだが、隣接するヒルトンホテルにもブースや展示会場がある。また、主に基調講演や企業のプレスカンファレンスが行われるサンズ・エキスポコンベンションセンターという別会場もある。ここにもプレスルームが設置されている。

SPEED 2.5 (speed.rbbtoday.com)
計測日時 : 2007年1月07日日曜日 11時23分44秒
  下り(ISP→PC): 3.82Mbps
  上り(PC→ISP): 734kbps

 これが、サンズ・エキスポの測定結果だ。有線接続によるものだが、下りが速い。こちらのプレスルームは、前出のメイン会場よりさらに人が少なかったので、条件がよければ4Mbps近くの速度がでているかもしれない。

 取材も無事終了し、いよいよ帰国の段となる。往路のラスベガス空港は降りるだけだったが、復路は荷物を預けて搭乗までの間に測定できるはずだ。使った空港はとりあえずひととおり押さえろとの厳命だ。が、飛行機の出発は朝の7時。レンタカーの返却やセキュリティチェックなど、もろもろ含めて2時間前には空港にいなければならない。ホテルは朝の4時にチェックアウトする。(ひぃぃ。ねむ〜)

SPEED 2.5 (speed.rbbtoday.com)
計測日時 : 2007年1月10日水曜日 23時30分33秒
  下り(ISP→PC): 91kbps
  上り(PC→ISP): 559kbps

 この測定結果は、ラスベガス、マッキャラン空港ゲートB21だ。McCarran WiFiという無線スポットで、どうやら空港が運営している無料のスポットだ。当然、暗号化や認証などかかっていない。

 おそっ! 上りはともかく下りはなにかの間違いかもしれないが、2回ほど計測したがオーダーは変わらなかった。これも、タイミング的な問題なのか、ポリシーとしてそういう設定をしているのか微妙である。スピード計測のような独自プロトコルによるバースト転送など、管理者によっては帯域制限をかけたいトラフィックかもしれないし、早朝ということもあり、メンテナンスのバッチ系トラフィックが流れていたのかもしれない。

 海外でのスピード計測は以上だ。どの空港も1箇所での計測なので、どのゲートやターミナルでも同様な結果となるかは不明だが、空港やホテルの回線の傾向や、こういうこともあるという参考にはなったのではないか。が、くれぐれも、いかに安い予算で部下を出張させるかの参考にはしないでほしい(笑)。


<お知らせ>
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《中尾真二》

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