子ども向け携帯の市場に本格的に挑戦していく -KDDIが新端末&新サービス | RBB TODAY
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子ども向け携帯の市場に本格的に挑戦していく -KDDIが新端末&新サービス

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プロダクト企画部ラインナップグループリーダーの水野有紀氏
  • プロダクト企画部ラインナップグループリーダーの水野有紀氏
  • 移動経路通知のデモ画面。どこへ向かっているかがわかり、万が一の際に捜索するにしても、現在位置のみを通知するサービスよりも多くの情報を得られるのが特徴。
  • 上の3機種が「Sweets cute」。左からストロベリーシフォン、レモンタルト、ソーダフロートの3色。下の3機種が「ジュニアケータイ」で、左からブルブルー、ドレミレッド、グリグリーンの3色となっている
  • 閉じてしまうとあまり差異を感じないが、開くとデザインの違いがはっきりとわかる。左の3つが「Sweets cute」で、右の3つが「ジュニアケータイ」
  • インダストリアルデザイナーの柴田文江氏
  • 「Sweets cute」のデザインの特徴に関する説明
  • 今回はあまり目立たない扱いだったが、「コンパクトフレンドリーケイタイ」として「でか文字」や「でかキー」など視認性、使い勝手を重視した一般向けの機種も発表された。画面は、そのニーズについての説明
  • 同時に発表された「コンパクトフレンドリーケイタイ A5523T」。文字表示、キー、受話音量、着信音などすべてを従来より大きくしているのが特徴。防犯ブザーや遠隔オートロックなどもあり、高齢者にも配慮された携帯といえよう。カラーは左からカーボンブラック、オパールピンク、クリスタルシルバー
 KDDIおよび沖縄セルラーは10日、両社の携帯電話ブランドauの第3世代「CDMA 1X」の新製品3種類ならびにGPSを利用した新サービス「移動経路通知」の発表会を行った。ここでは、プロダクト企画部ラインナップグループリーダーの水野有紀氏が、「子ども向け携帯の市場に本格的に挑戦していく」と意気込みを語った。

 新サービスの「移動経路通知」は、保護者向けの安心機能のひとつで、子どもの現在地や、どこへ向かっているのかといったことが確認できるというもの。移動経路通知が起動すると、現在地の測位を1分間隔で連続的に行い、サーバに通知。時系列に沿って保存されるため、登録された携帯電話やPCから、地図上で移動経路を確認できるのである。

 また、緊急時の通知機能として、移動経路通知と連動して自動的に写真撮影を行い、ペア登録相手にEメールを送信するという「自動写真撮影」機能や、ペア登録相手に自動的に電話をかける「自動通話発信」機能も用意されている。この移動経路通知が起動する条件だが、3種類ある。ひとつが、携帯電話に用意されている防犯ブザーを鳴らした時。自動写真撮影と自動通話発信が作動したのち、移動経路通知が起動するという仕組みだ。もうひとつが、電源オフ(疑似電源オフ)になった場合。ほか、ペア登録相手の携帯電話から、特定の文字列を含むCメールを受信した場合も移動経路通知が起動する仕組みだ。このように、安全性を考慮した新サービスとなっているのである。

 また、以前から搭載されている「安心ナビ」の機能も拡充。「いつでも位置確認」の「自動確認」機能が追加されたり、検索できる登録相手が2件増えて5件になったりしている。また、従来は「安心ナビ エリア通知」と「安心ナビ 位置確認」のふたつのアプリに分かれていたが、「安心ナビ」ひとつに統一し、エリア通知機能を利用中にも位置確認機能が使えるようになった。また、本年4月上旬ごろから、「いつでも位置確認」の契約者は、PC上で位置確認機能が利用できるようになる予定だ。

 そして、今回の目玉の製品が、それらのサービスを搭載した、キッズ向けの製品。小学校の中学年をメインターゲットにした「ジュニアケータイ」と、小学校の高学年から中学生の女の子をメインターゲットにした「Sweets cute」の2種類である。

 「ジュニアケータイ A5525SA」(価格:オープン)は、やはり安心機能が特徴。今回発表された新サービスの「移動経路通知」および、改良された「安心ナビ」を搭載しており、より保護者が安心できる仕組みになっている。さらに、JISの保護等級IPX4相当の生活防水機能を備えていることもポイント。濡れた手で触ったり、ちょっとした雨の中で使っても問題ないので、精密機械だろうとなんだろうと荒っぽく使う年頃に持たせるにはうれしいタフさである。また、1か月間の通話時間やメールの送信回数を設定できる「ジュニア制限」機能も搭載。さらに同機能は、迷惑メールなどにある電話番号やURLに不用意にアクセスしないようにもできる仕組みだ。そのほか、アドレス帳に登録されていない相手からのメールを受信しない「アドレス帳外受信拒否」機能、保護者に簡単に電話やメールができる「ペア機能」、紛失時には他人が勝手に利用できないようにする「遠隔オートロック」機能、電池抜き取りによる強制電源オフを防ぐ専用工具利用の「電池フタロック」機能、防犯ブザー機能、ジュニアモードのひらがな表示対応なども特徴となっている。

 そしてティーンの女の子向けの「Sweets」、「Sweets pure」に続く第3弾となるのが、「Sweets cute」だ。防犯ブザー、移動経路通知、安心ナビ、アドレス帳外受信拒否、電池フタロックなど「ジュニアケータイ」と同じ安心機能を搭載しており、保護者としては何かと心配な年頃の女の子に持たせるのに安心設計となっている。もちろん使いすぎ防止などの機能を搭載した「ティーンズモード」も搭載しており、料金面でも安心できる仕組みだ。「ジュニアケータイ」との違いは、学習にも活用できるところだろう。英和4万6千語・和英5万6千語を収録した大修館書店の「Gモバイル英和・和英辞典」や、4万7千語を収録した同「明鏡モバイル国語辞典」を用意。さらにカメラをかざすと漢字の読み仮名と意味を表示する「カメラde辞書」も搭載となっている。お父さん・お母さんも、これなら買ってあげてもいいかなと、思うのではないだろうか。

 どちらのモデルも、「Sweets」と「Sweets pure」を担当したインダストリアルデザイナーの柴田文江氏が手がけている。「大人が持つ携帯と比べて、大きく変わらないデザインにした」との考えからであり、その点も注目すべきポイントといえよう。

 なおSweets cuteは、「ビスケットをディップしたようなふんわりとしたやわらかさをイメージしたフォルムとカラーを採用した」とのこと。一方の「ジュニアケータイ」は、北欧の玩具のようなデザインで、「認識しやすい『正しい子供らしさ』を表現した色づかい」だそうだ。

 KDDIがキッズ携帯市場にいよいよ本腰を入れるのが見て取れた今回の発表会。物騒な世の中だけに、ハイテクを駆使して、子供たちを守りたいものである。
《デイビー日高》
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