携帯電話とホームネットワークが連携する時代がやってくる | RBB TODAY

携帯電話とホームネットワークが連携する時代がやってくる

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ACCESS執行役員技術戦略企画本部本部長の植松理昌氏
  • ACCESS執行役員技術戦略企画本部本部長の植松理昌氏
  • DLNAをベースに家電やホームサーバが稼働するようになった時に、それをコントロールするのが携帯電話・機器になる可能性が高い
 沖電気工業が主催する「OKI総合通信融合ソリューションフェア2006」において、今後の携帯機器によるWebアクセスに関する特別講演が開かれた。ACCESSの執行役員である植松理昌氏は、「Web 2.0の先にある未来技術こそ日本から始まるものになる」という展望の元にNGN時代におけるWeb技術の進化と熟成について語った。

 ACCESSは携帯機器分野用のWebブラウザ「Net Front」シリーズの開発・販売を行っており、現在までに累計2.8億台もの携帯機器に搭載された。このNet Frontシリーズの最新版では、JavaだけでなくCSS(Cascade Style Sheet)やDOM(Document Object Model)といったPC版のフルブラウザに匹敵するだけの機能を持っており、Web 2.0と呼ばれる動的なリッチコンテンツであっても携帯機器で十分に対応できるようになっている。また、沖電気工業と共同でIMS(IP Multimedia Subsystem)、携帯機器用Webブラウザを中心としたメディアソリューションなどについて開発運営をするために、あらたに「OKI ACCESS テクノロジーズ(OAT)」を立ち上げ、NGN世代におけるキャリアからコンシューマにいたるまでの「End-to-end」なソリューションを目指すとしている。

 植松氏によれば、「情報を受け取ることが主流であったインターネットが、Web2.0時代になり、より参加型のメディアとして機能するようになってきている」という。特に携帯機器の普及により、いつでも、どこからでも、情報を提供し参加できるようになり、さらに日本においては携帯電話の進化とともにWeb利用方法の進化も加速度的に増している。

 しかし、Web2.0と呼ばれるサービスのほとんどはサーバサイドで行われる処理をWebブラウザが解釈することによって実現されており、サーバを持つコンテンツプロバイダ側への傾倒が大きいという欠点があるとしている。「今後さらに携帯機器でのWebブラウジングが進み、NGNのような次世代ネットワークとホームネットワークが実現したときには、単にコンテンツプロバイダーのサーバに依存するだけでなく、ホームサーバのような個人向けサーバと連携するといったWeb 2.0を超えるような使い方が、ここ日本から発信されるのではないか」という新しい指摘がなされた。

 特にホーム用機器をIPで統合するための規格、DLNA(Digital Living Network Alliance)と携帯機器が連携して働くようになった時、「従来とはまったく異なるネットワークベースのエンターテイメントの出現が予想される」としている。例として「ホームサーバ上から携帯機器に音楽をダウンロードする」「デジタルカメラのデータを携帯電話を通じてホームサーバへアップロードする」といった使い方があげられ、「PCを介するのではなく携帯電話や携帯機器を介してデータのやりとりがなされるような時代が目の前まで来ている」とした。

 「PCとはまったく異なった進化を遂げている携帯機器こそユビキタスの中核デバイスのとなりうる最も高い可能性のある存在であり、携帯機器によって新しいWebの時代、Webと実社会との融合によるユビキタス的社会がやってくるのではないか」という言葉で講演を閉めた。
《黒澤利男》

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