デル、同社初のAMD製デュアルコアCPU「Opteron」を搭載したサーバ2機種 | RBB TODAY
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デル、同社初のAMD製デュアルコアCPU「Opteron」を搭載したサーバ2機種

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PowerEdge SC1435は1Uサイズのサーバ。主にクラスタ向けとされている
  • PowerEdge SC1435は1Uサイズのサーバ。主にクラスタ向けとされている
  • PowerEdge SC1435は1Uサイズのサーバ。主にクラスタ向けとされている
  • SC1435の主なスペック
  • PowerEdge 6950は4Uサイズのハイエンドサーバ
  • PowerEdge 6950は4Uサイズのハイエンドサーバ
  • PowerEdge 6950の主なスペック
  •  デルは31日、サーバ「PowerEdge」シリーズのラインアップに、同社初のAMD製デュアルコアCPU「Opteron」を搭載したラック型サーバ「PowerEdge SC1435」「PowerEdge 6950」を追加し、11月8日から順次出荷する。
  • AMDプロセッサ採用の理由
 デルは31日、x86系サーバ「PowerEdge」シリーズのラインアップに、同社では初となるAMD製デュアルコアCPU「Opteron」を搭載した2ソケット/4ソケットのラック型サーバ「PowerEdge SC1435」「PowerEdge 6950」を追加し、11月8日から順次出荷する。価格は、PowerEdge SC1435が147,525円から、PowerEdge 6950が1,094,100円から。

 PowerEdge SC1435は、「Opteron 2000シリーズ(Socket F)」を搭載した2ソケット/省スペース1Uラック型サーバ。デュアルコアプロセッサと最大32Gバイトまで拡張可能なDDR2メモリにより、従来モデル「PowerEdge SC1425」と比べ、最大126%のパフォーマンス向上を達成しているという。

 信頼性・可用性では、ECC対応のDDR2メモリと、メモリ空間を最適にするノードインターリーブを実装。オプションでRAIDも実装でき、最新のSAS 5iRでRAID 0、1が構築可能となっている。また、IPMI 2.0準拠のBMC(Baseboard Management Controller)によるリモート管理機能も備えている。

 拡張性では、PCI ExpressまたはPCI-Xスロットを1つと、標準でデュアルオンボードのGigabit NICを搭載。また、オプションでTOE(TCP/IP Offload Engine)の選択も可能となっている。

 管理性では、ツールレスシャーシのほか、前面にKVMポート、ラック・キットにはケーブルマネージメントアームを備えており、データセンターでの設置・運用の利便性を向上しているという。

 PowerEdge 6950は、同社の第9世代サーバと同様の最新の標準化技術を採用した、「Opteron 8000シリーズ(Socket F)」を最大4基搭載可能な4ソケット/4Uラック型サーバ。64ビット対応したプロセッサと最大64Gバイトまで拡張可能なDDR2メモリを採用しており、大きなメモリ空間を必要とするアプリケーションに対応する。また、優れた演算処理能力を発揮しながら消費電力と発熱量を低減したほか、高速なメモリアクセスを実現したことにより、仮想化サーバ(サーバ統合)やデータベース、シミュレーションサーバに最適だとしている。

 信頼性・可用性では、ホットプラグ対応の冗長化電源、IPMI 2.0準拠 BMCによるリモート管理、RAID(オプション)などを採用。また、PCI-Expressスロットを8つ備え、Dell|EMCファイバチャネルディスクとの接続や、TOE機能付きのデュアルオンボードGigabit NICを標準で搭載するのに加え、最大5台のSASドライブの搭載が可能など、拡張性にも優れている。

 さらに管理面では、最新のシステム管理ソフト「Dell OpenManage 5.1」により、システム管理の簡素化と利便性、セキュリティ機能を向上。またオプションで、PERC 5/IまたはPERC 5/E RAIDコントローラやリモート管理カード「Dell Remote Access Controller 5(DRAC5)」による仮想メディアへのアクセスも可能としている。

 今回の発表に先立って行われた記者説明会で、この時期のAMDサーバ投入について同社のエンタープライズマーケティング本部長の桜田仁隆氏は、「2年ほど前より(AMDサーバへの)要望はあった。今回ワット当たりの性能、消費電力・発熱量といった課題をクリアするプロセッサとしてAMDを選択した」とコメントした。

 また、同説明会に列席した日本AMDのマーケティング本部マーケティング部長の神谷知信氏は、「標準化技術を採用するデル様に採用されたということは、AMD(のプロセッサ)が標準技術として認められたことだと考えている」と述べている。

 さらに、今回のAMDプロセッサ搭載サーバの投入と併せて、デルと日本AMDの協力体制が敷かれており、共同セールス活動を日本AMD社員がデルに常駐して行うとしている。これは日本AMDとしては初の試みで、「(デルを)最も重要な顧客として考えている(神谷氏)」としており、技術サポートの支援も併せて行っていくという。
《村上幸治》
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