日立製作所は3日、情報漏えいを防止し、外出先からオフィスの自席PCへの簡単アクセスを実現する、セキュリティPCとリモートアクセスサービスをセットにした製品「FLORA Se210リモートアクセスパック」について、PC本体やリモートアクセスサービスの機能強化を図り、7月7日に提供開始すると発表した。 FLORA Se210リモートアクセスパックは、セキュリティPC「FLORA Se210 リモートアクセスモデル」と、ASPサービスとしてリモートアクセス時の認証サーバや暗号化通信機能を組み合わせたもので、2005年9月に提供が開始されているソリューション。自社内に情報システム部門をもたないユーザーでも、認証・暗号化サーバの導入やシステム構築を行わずに、簡単にセキュアなリモートアクセス環境を導入できるのが特徴となっている。 今回の機能強化では、PC本体のCPUなど基本性能が向上したのとともに、外出先からオフィスの自席PCの電源を起動できる「リモートパワーオン機能」や、OutlookメールをWebブラウザから利用できる「メッセージング機能」などをオプション提供。リモートアクセス時の操作性を高めるサービス機能の強化が図られている。 セキュリティPC「FLORA Se210」のおもなスペックは以下のとおり。●FLORA Se210(SL7) リモートアクセスモデル・CPU:Celeron(800MHz)・メモリー:256Mバイト(ビデオメモリと兼用)・ファイル装置:コンパクトフラッシュ(CF) 512Mバイト・表示部:12.1型XGA液晶ディスプレイ・ネットワーク:Gigabit Ethernet、無線LAN(IEEE802.11a/b/g準拠)・インターフェース:USB2.0×3、IEEE1394、VGA出力、PCカードスロット(指定の通信カードのみ対応)、メモリーカードスロット(SD/MMC/メモリースティック) ※各種インターフェースはソフトの仕様により使用制限される)・本体サイズ・重さ:幅275×奥行き233×高さ23〜30.7mm、約1.27kg(バッテリーパック(S)選択時)●1ユーザーパック時の価格・PC本体:168,000円(1台)〜・USB認証キー:6,300円(1本)〜・リモートアクセスサービス初期費用:10,500円・リモートアクセスサービス月額費用:5,250円