NEC、毎秒40ギガビット光ファイバ通信網で安定した長距離伝送を実現するLSIを開発 | RBB TODAY

NEC、毎秒40ギガビット光ファイバ通信網で安定した長距離伝送を実現するLSIを開発

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 NECは、毎秒40ギガビットの光ファイバ伝送に伴って生じる40ギガビット信号特有の波形ひずみを補正するLSIの開発に成功したと発表した。

 また、同LSIを使い、40ギガビットの光ファイバ通信において、きわめて安定した品質の信号を長距離伝送できることを世界で初めて実証したという。

 40ギガビット光ファイバ通信では、従来の10ギガビット通信の場合と異なり、ファイバのわずかなゆがみが信号波形を著しく歪ませるため、敷設済みのファイバでは、その平均的な特性を考慮すると、40ギガビット信号は300km前後の伝送距離が限界だった。今回同社が開発したLSIでは、現状の10ギガビット光通信網で用いられている既設の光ファイバをそのまま使いながら、40ギガビット化することが可能となる。

 今回実施した伝送実験では、同LSIを使って波形ひずみを補正することにより、600km以上の敷設済みの光ファイバ通信でも、情報誤りのないエラーフリー伝送が可能になることが示されたという。

 近年のインターネットの急激な普及により、40ギガビットWDM(波長分割多重技術)システムの実用化に向けた研究開発が活発に行われているが、そのためには、現在10ギガビットWDM伝送で用いられている既設の光ファイバ網を利用することが有効とされてきた。しかし、古い世代の光ファイバの中には40ギガビット信号でとくに問題となる偏波モード分散が大きいものもあり、このことがシステム普及の阻害要因となっていた。
《竹内充彦》

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