ID倉庫&ID運輸……大塚倉庫が構築する物流ロジスティクス | RBB TODAY
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ID倉庫&ID運輸……大塚倉庫が構築する物流ロジスティクス

エンタープライズ その他
大塚倉庫全国パートナー会議(4月10日)
  • 大塚倉庫全国パートナー会議(4月10日)
  • 大塚倉庫の浜長社長
  • 倉庫内フォークリフトに iPadを搭載
  • 荷物の“かんばん”、バーコードスキャナー、iPadが連動して、作業が指示される
  • iPad
  • 庫内で運用されている一輪車。スピードアップの試み
  • ID運輸の導入実績をプレゼンする、ハイエスサービスの串社長
  • 薬秀の薬師寺秀典社長
 2020年代に売上高を現在の2倍以上にあたる1000億円に引き上げるという目標を掲げ、最高効率をめざす「ID倉庫」の構築に取り組んできた大塚倉庫。4月10日、その大塚倉庫は主力拠点のひとつである浦安配送センター(千葉)で全国パートナー会議を開催。大塚倉庫と物流で協力関係にある運送会社49社を招き、同社の今後の経営ビジョンを示しながら、倉庫と運輸がwin-winの関係を築くための新プラットフォーム「ID運輸」の紹介を行った。

 「大塚倉庫は売上高1000億円を目指しています。2011年に私が社長に就任したとき、売上高を2倍の500億円にするという目標を立てたところ、各方面から笑われたものですが、今や達成目前。1000億円もまた、十分に実現可能だと考えています」

 会議の冒頭、大塚太郎会長は、大塚倉庫の将来目標についてこのように述べた。取扱高1000億円は、倉庫業界においてトップ10入りが視野に入る数字で、そこに名を連ねる企業は幅広い品目を扱う総合物流である。実は、大塚倉庫のビジネスモデルは、それらの企業とはまったく異なる。

 浜長一彦(※)社長は、「われわれが目指しているのは総合物流ではなく、強みに特化した物流。具体的には、グループが強みとする医薬品、食品・飲料、日用品の3分野に絞った物流です。その3分野に絞った新しい倉庫の管理システムを開発し、そのプラットフォームに乗らないものは受託しない。やるべきことをやり、やめるものはやめるという決断が、大塚倉庫を大きく成長させる原動力になった。500億円は達成間近ですが、それが限界とは思わない。今、われわれは400億円の山の上の景色とはまったく違う景色を見ることを目標にしていますが、それは十分手が届くこと」と、得意分野に特化することが、むしろさらなる成長につながるという考えを示した。(※浜は旧字体)

 もっとも、分野を絞っても、ビジネススケールが拡大すれば、必然的に取り扱い品目も増える。「2020年代の早い時期に1000億円」(大塚会長)という目標を達成した場合、取扱量で2013年の1億6000万箱から3億5000万箱に、アイテム数で同じく4100種類から3万種類に増えると予想している。

 「これまでわれわれ倉庫会社は、豊富な経験を持つスタッフの“勘と経験”、“気合と根性”で荷捌きを行ってきた。しかし、取扱高が大幅に増えた場合、熟練者のスキル頼みでは仕事が回らない。そこでわれわれは、“誰でもできる化”が必要であると考え、ビジネススケールを倍増させるというチャレンジに踏み切った2011年、当社の全倉庫に共通プラットフォームを導入しようと提唱したんです」

《井元康一郎》
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