11月はスパムメールが急増し今年最悪の月に -サイファートラストレポート | RBB TODAY
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11月はスパムメールが急増し今年最悪の月に -サイファートラストレポート

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 サイファートラストは9日、「IronMail」ゲートウェイ・セキュリティ・アプライアンスのグローバル・ネットワークを通じて収集したメッセージの動向分析結果を公表した。サーファートラストは、IronMailなど数々のメッセージング・セキュリティ製品を開発するセキュリティソフトウェア企業。

 同発表によると、11月はインターネットで拡大を続けるスパムメールの量と、スパムメールの増殖の勢いともに今年最悪であったという。また、スパムメール急増の主な原因は「Sober」だとしている。Soberは、変種・亜種の発生以降、現在に至るまでに50万件以上の感染を引き起こしているウィルスの一種。

 世界中でスパムメールの脅威を特定する同社の「TrustedSource」相関エンジンは、新たに感染したゾンビPCを最近の6か月間で1日平均17万台も特定しているという。また、Sober発生以降は、スパムメールとウイルス・メッセージを送信する新しいゾンビPCの数が50%近く増加し、あらたに感染したIPの総数は1日平均25万件を超えるとしている。

 サイファートラストの最高技術責任者(CTO)であるポール・ジャッジ氏は、「スパムメールは、夏に減少傾向を見せましたが、11月には一転して上昇し始めました。こういった脅威の拡大は、スパマーや攻撃者が以前にも増して悪質になってきたことを物語っています」とコメントしている。

 11月中における、スパムメールの急増についての流れは以下のとおり。

・11月3日
「Mytob」と「Bagle」の発生により大量のスパムメールがインターネットで急速に広がり、一晩で世界中のスパムメールの量が8%以上増加
・11月21日
最新の「Sober」が電子メールのエコシステムを通じて急速に広がり、新たに感染した数千台のゾンビPCが使われ、スパムメールの量が15%以上増加
・11月末
スパムメールの増加は依然として続いており、米国の感謝祭と重なる週末にはスパムメールの全体的な量が前週末と比べ25%増加
《村上幸治》
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