日産自動車は14日、『iPod』対応ナビを国産メーカーで初めてラインオプションに設定した新型『ウイングロード』を発表した。iPodが車内に入ってくると、クルマのデザインは確実に変わってくるだろう。 新型ウイングロードのデザインについて発表当日、東京のアップルストア銀座でトークセッションが開催された。日産自動車からデザイン本部プロダクトデザイン部プロダクトチーフデザイナー齋藤欣一さんらが出席した。司会はDJの柴田聡さん。柴田:車内にiPodが入ってくると、クルマのインテリアデザインにも影響を与えますか。齋藤:革命が起きるでしょう。今までのデザインプロセスとは違う進め方をしなければいけません。 たとえば従来、一般的なセンターコンソールは上からナビモニター、オーディオ・ナビの操作系、エアコン空調操作系がレイアウトされてきました。その中で大きなスペースを占めていたCDやMDのスロットが必要なくなる。またCDが16枚入るセンターコンソールの収納も必要なくなる。言い換えるとデザインの自由度が増し、その空いたスペースを何に使うかを考えていくことが必要ですね。柴田:プロのデザイナーから見て、iPodとウイングロードの共通点は?齋藤:無駄がなくて美しい、かわいい、きれいということですね。ミニマリズムでありながらファッショナブルなところです。ウイングロードのターゲットユーザーは25才くらいで、iPodのユーザーに近いのではないでしょうか。また具体的には、インテリアのブラックとクローム、シルバーのバランスもiPodに近いですね。 ウイングロード発表を記念した一連のイベントはEnjoy NISSAN withiPod「1DAY MUSIC STATION in NISSAN GALLERY GINZA」と題し、日産銀座ギャラリーでも音楽とトークのショーが開催されている。《松本明彦》