ウィルコム、無線部分をモジュール化した「W-SIM」による新たな製品戦略を発表 | RBB TODAY

ウィルコム、無線部分をモジュール化した「W-SIM」による新たな製品戦略を発表

ブロードバンド その他

ウィルコム代表取締役社長、八剱洋一郎氏
  • ウィルコム代表取締役社長、八剱洋一郎氏
  • W-SIMとCSCエンジン
  • W-SIMとそのコネクタ部品
  • WILLCOM SIM STYLEのUSB接続データ端末
  • WILLCOM SIM STYLEの音声端末
 ウィルコムは7日、PHS無線通信部分をモジュール化した商品「WILLCOM コアモジュール」による新たな企業戦略を発表した。あわせて、音声とデータ通信の両方に対応し、アンテナを内蔵したモジュール「W-SIM」も発表した。

 WILLCOM コアモジュールとは、PHSの心臓部にあたる無線通信機能をモジュール化し、対応の機器に取り付けることで汎用的に使えるようにしたもの。昨年7月のWIRELESS JAPAN 2004で参考出品されていた「R-SIM(当時の呼称)」とコンセプト端末「ジャケットフォン(仮称)」を具現化したものだ。

 従来、PHS電話機やPHS通信網を利用した装置を開発するには、無線通信に関するノウハウが不可欠であり、必然的にメーカーが限定されることとなっていた。ウィルコムでは、今後さらに潜在的な市場を開拓するためには、より多くのベンダーがPHSの機能を生かす機器・装置を容易に作れる仕組みが必要であるとし、無線通信機能をモジュール化したという。これにより、無線技術をもたない企業でも機器・装置の開発が容易になり、付加価値的な機能の創造により多くの労力を割けるようになるとしている。

 すでに発表されたCSCによる「MyAccessサービス」で利用される「CSCエンジン」も、WILLCOM コアモジュールの1つと位置づけられるが、これはデータ通信に特化した組み込み型のモジュールであり、外部アンテナを必要とする。

 一方、今回発表された新しいWILLCOM コアモジュールの「W-SIM」は、音声とデータ通信(最大128kbps)の両方に対応し、アンテナを内蔵した、抜き差し型のモジュールとなっている。幅25.6mm×長さ42.0mm×厚さ4mm、重さ10g以内という小型軽量のモジュールに、電話帳700件分に相当する約600kバイトのメモリをもつ。

 ユーザはこのW-SIMを、TPOに応じて音声電話機やデータ端末、PDAなどの対応機器に取り付けて利用できる。ウィルコムはW-SIMに対応した製品群を「WILLCOM SIM STYLE」と総称することとし、その試作機である音声端末やデータ端末も展示した。

 また、WILLCOM コアモジュールを利用した新しい端末やビジネスを検討する企業・団体による「WILLCOM コアモジュール フォーラム(仮称)」を設立した。7月6日時点で、同フォーラムの趣旨に賛同している企業は46社に上るという。

 今年中にWILLCOM SIM STYLEの音声端末などの発売を予定しており、それ以降、順次対応端末・機器を拡充していく予定。W-SIMの価格は未定だが、ウィルコムの八剱洋一郎社長によると「1万円を超えることはない」という。販売形態などは、今後パートナー企業とも協議して、さらに詰めていくとしている。
《小笠原陽介》

特集

page top