米コダック、現社長兼COOのペレス氏をCEOに選任 | RBB TODAY
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米コダック、現社長兼COOのペレス氏をCEOに選任

IT・デジタル デジカメ
 米イーストマン・コダックの取締役会は11日、現社長兼COO(最高執行責任者)のアントニオ・M・ペレス氏(59歳)をCEO(最高経営責任者)に選任したと発表した。

 ペレス氏は現会長兼CEOであるダニエル・A・カープ氏(57歳)の後任として、6月1日付でCEOに就任するとしている。なお、カープ氏は35年間勤務した同社を2006年1月1日付で退社する予定。また、ペレス氏は社長兼CEOに就任するほか、カープ氏が2005年末まで会長職を務めたあとに、会長職を兼任するとしている。

 カープ氏は、1997年1月に社長兼COOに就任し、同年12月に取締役会のメンバーに選任。その後、2000年1月にCEO職に、同年12月に会長職に就いている。同氏は1970年にコダックに入社し、統計アナリストから、ラテンアメリカ地域事業部ゼネラルマネージャー、ヨーロッパ・アフリカ・中東地域事業部ゼネラルマネージャーなどを歴任している。

 新CEOとなるペレス氏は、2003年4月にコダックに入社。ヒューレット・パッカード(HP)に25年在職し、バイスプレジデント、最高執行委員会などの職務を歴任している。また、同社では、コンシューマービジネス部門プレジデントを務め、デジタルイメージングおよび電子パブリッシング事業構築の指揮をとっている。その前はHPのインクジェットイメージング事業部門プレジデント兼CEOも務めていた。

 コダックに入社する前には、有力投資会社向けのコンサルタントとして独立し、金融市場に対する技術変革の影響に関するコンサルティングで手腕を発揮。2000年6月から2001年12月までは、ゼンプラスインターナショナル社の社長兼CEOを務め、2000年12月の同社の株式公開を成功に導いている。

 今回の発表に伴い、新CEOとなるペレス氏は以下のようなコメントを述べている。

 「カープと取締役会が始めた重大な仕事を引き継ぐことは私の使命であると感じています。この2年間、カープと取締役会に緊密に協力して、優れた企業力、高いブランド力、全世界に広がる流通網をもとに、コダックの強力なデジタル戦略を策定し、その実現を図ってきました。変革はまだ初期の段階で、これからも多くの困難な仕事が待ち受けていますが、コダックは株主と取引先の皆様、そして社員に約束したことをやり遂げていく力をもっています。コダックが展開するすべての市場で大きな成功を成し遂げていく機会を与えてくれたことに対しカープと取締役会に感謝申しあげます」
《村上幸治》
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