アジレント、VoIPサービスの品質監視システムをリリース。故障以前の変調を検知 | RBB TODAY
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アジレント、VoIPサービスの品質監視システムをリリース。故障以前の変調を検知

エンタープライズ モバイルBIZ
 アジレント・テクノロジーは、VoIP・IP電話サービスを提供するISP向けに、品質管理から障害解析までを統合的に実現する「アジレント VoIP QoSマネージャ」(以下、VoIP QoSマネージャ)を発表、販売を開始した。これまでの、ネットワーク機器の障害検知から影響を判断するという管理方法とは逆に、エンドユーザ環境におけるサービス品質の変化からネットワークを診断するのが特徴。

 VoIP QoSマネージャでは、呼ごとのシグナリングシーケンスの追跡や、遅延やジッタ、パケット損失などの解析、ネットワークトポロジ表示などが可能。また、Cisco CNSパフォーマンス・エンジンと統合することで、MIBやSAA、CDRのデータを集約してネットワークインフラや通話品質の監視も実現する。

 音声品質の測定・監視は、サイトに設置したプローブ(専用アプライアンス)で実際にVoIPをエミュレートしたトラフィックを流して診断する“アクティブ診断”が利用可能なほか、ロギングされた実際の加入者トラフィックを分析して品質を把握する“パッシブ測定”も提供が予定されている。

 ネットワークトポロジについてはIGPやBGP、MPLS、VPNのディスカバリが可能。Ciscoやジュニパー、ノーテル、アルカテルなどのルータをサポートしており、Open APIによるOSSへの統合も可能。

 VoIP QoSマネージャによって定期的にパケット損失などのネットワーク品質を監視、通話品質の低下などが観測された時点で影響範囲や発生原因などの追及がおこなえるようになることで、故障や回線障害のかたちで把握できない品質低下に対応できるとしている。

 出荷開始は2004年9月(予定)で、同社では1年間で12億円の売上を見込んでいる。
《伊藤雅俊》
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