NTT、通信速度はハードウェア処理並で柔軟性はソフトウェア並のネットワークボードを開発 | RBB TODAY

NTT、通信速度はハードウェア処理並で柔軟性はソフトウェア並のネットワークボードを開発

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 NTT持ち株会社は、ネットワーク処理のLSI「Wspeed(Wired-Speed Packet Engine for EDge System)」とそれを搭載した最大10Gbpsの通信が可能なボードを開発した。

 このボードやWspeeは、NIC、ファイアウォール、ルータ、ユーザポリシーベースの転送処理、高レイヤールーティングなどに応用できるとしている。

 これまで、パケットの高速処理を行う場合は専用のICチップを用いたハードウェア処理を行う必要があった。しかし、機能を変更するにはボードの取り替えが必要など運用上の問題がある。また、ソフトウェア処理を行うと、機能の変更などによるボードの取り替えは不要になり柔軟性が向上するが、一方で処理速度が数百Mbpsまで低下してしまうという欠点がある。

 今回開発されたWspeedでは、ハードウェア処理のため10Gbpsという高速処理が実現されているが、ソフトウェア処理並みの柔軟性を持っているのが特徴だ。

 Wspeedでは、「超高速パケット処理ハードウェアアルゴリズム」と「IPv4フロー識別機能」により、連続した短いパケットであっても10Gbpsの高速な処理が可能だとしている。

 また、ソフトウェア処理並みの柔軟性は「無瞬断アップデート機能」で実現されている。これは、サービスを中断することなくアルゴリズムの変更やアップデートが実施できるという技術。瞬時に回路を変更できるLSIの機能と一時的にパケットを蓄積する技術を組み合わせることで実現されている。

 なおWspeedを搭載したボードは、パケットヘッダ処理を除いた汎用ボードとして商用化する考えだ。第1弾としては、2つのギガビットイーサを搭載した2GbpsPCIカードが年内に発売される予定。
《安達崇徳》

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