Bugbear-Bは6月初めに発見されたにもかかわらず、半年間における被害の報告件数の11.6%を占めるほどになっている。また、2位のSobig-C、4位のSobig-B、5位のSobig-AなどSobigの亜種が目立つ。これら亜種を合計すると被害報告のうち18%を占めるなど被害の大きさがうかがえる。
さらに、メール、IRC、共有フォルダ、P2Pファイル交換ソフトなど複数の経路から感染するウィルスも目立っている。この手のウィルスはトップ10のうち8種類を占めるため、今後はISPが提供するメールのウィルスチェックサービスとクライアント側のウィルスチェックソフトを組み合わせるなど、対策についても複数必要になるだろう。
2003年上半期のウィルス被害ランキング
順位 | ウイルス名 |
1 | W32/Bugbear-B(Bugbear亜種) |
2 | W32/Sobig-C(Sobig亜種) |
3 | W32/Klez-H (Klez亜種) |
4 | W32/Sobig-B(Lovgate亜種) |
5 | W32/Sobig-A(Sobig亜種) |
6 | W32/Avril-B(Avril亜種) |
7 | W32/Bugbear-A(Bugbear亜種) |
8 | W32/Avril-A(Avril亜種) |
8 | W32/Fizzer-A(Fizzer亜種) |
10 | W32/Yaha-E(Yaha亜種) |