メールの添付ファイルによるウィルス感染は減少の傾向。トレンドマイクロが上半期の被害ラインキングを公表 | RBB TODAY
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メールの添付ファイルによるウィルス感染は減少の傾向。トレンドマイクロが上半期の被害ラインキングを公表

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 トレンドマイクロは、2003年上半期(1月〜6月)におけるウィルス被害ラインキングを発表した。これによると、2003年上半期における感染報告数は17,026件になり、2002年上半期の28,938件と比較すると大幅に減少している。

 大きな要因として、メールの添付ファイルを経由して侵入する「マスメール型ワーム」の感染の減少を挙げている。これは、企業やISPなどにおいてメール経由でのウィルス対策が進んだことと、ユーザ自身が怪しい添付ファイルを開かなくなった事によるものだという。

 しかし、WebサイトやHTMLメールを閲覧しただけで感染する「Script型」が増加しているという。具体的には「VBS_REDLOF」(2位)、「JS_FORTNIGHT」(5位)「JS_EXCEPTION.GEN」(9位)が挙げられる。

 また、共有フォルダ経由で感染するウィルスも増加傾向にあるとしている。「BUGBEAR」(3位)、「WORM_OPASERV」(4位)、「LOVGATE」(7位)、「BAT_SPYBOT.A」(8位)がそれだ。OSによっては、デフォルトで共有フォルダが開放されている事もあるため特に注意が必要だという。

 この2種類のウィルスは、マスメール型ワームの対策に重点がおかれた結果、盲点になり管理者や利用者に気づかれないうちに広まっていることが考えられるという。

 2003年上半期のウィルス被害ラインキングは以下のとおり。

順位 ウィルス名 種類
1
WORM_KLEZ ワーム型
2
VBS_REDLOF VBScript型
3
WORM_OPASERV ワーム型
4
BUGBEAR ファイル感染型
5
JS_FORTNIGHT JavaScript型
6
WORM_DELODER.A ワーム型
7
BAT_SPYBOT.A バッチファイル
8
LOVGATE ファイル感染型
9
JS_EXCEPTION.GEN JavaScript型
10
PE_DUPATOR.1503 ファイル感染型


 ほか、2003年6月分のウィルス被害ラインキングも公表された。6月分については3,262件の報告になり、5月分の2,710件よりも大幅に増えている。同社によるとこれは、ウィルスが正常なプログラムに寄生する「BUGBER」と「LOVGATE」が流行したためだとしている。

 2003年6月分のランキングは以下のとおり。

順位 ウィルス名 種類
1
BUGBEAR ファイル感染型
2
WORM_KLEZ ワーム型
3
BAT_SPYBOT.A バッチファイル型
4
VBS_REDLOF JavaScript型
5
WORM_ OPASERV ワーム型
6
JS_FORTNIGHT JavaScript型
7
TROJ_CHECKIN.B トロイの木馬型
8
BKDR_RSBOT バックドア型
9
BKDR_IRCFLOOD.CD バックドア型
10
LOVGATE ファイル感染型
《RBB TODAY》
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