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[訂正]So-net、今年度は30億円程度の会員獲得費を投入。NCC各社のFTTH提供も視野に

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[訂正]So-net、今年度は30億円程度の会員獲得費を投入。NCC各社のFTTH提供も視野に
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 So-netを運営するソニーコミュニケーションネットワーク(SCN)は、2002年度(2003年3月までの1年間)の決算を発表した。

 まず、2003年3月末の会員数として230万人を挙げ、前年同期比で6万人増になったと示した。このうち、ADSLとFTTHを利用しているブロードバンドユーザは前年同期比23万増の42万人になるという。

PostPet V3の好調ぶりもアピールする(左)SCN代表取締役社長兼CEOの山本泉二氏


 2002年度における事業としては、上期にはネットワークコストの改善、コンテンツの選択と集中、コールセンター運営の効率アップ、JustNet会員の統合完了など事業の見直しを進めたという。これを踏まえて下期は、DDIポケットのインフラを用いたデータ通信サービス「bitWarp」や無線LAN接続の拡大などモバイル通信の拡充、USENや中部電力の回線を用いたFTTHサービスの開始など、会員獲得に向けサービスの拡充を図ったとしている。

 その結果、2002年度においては、売上387億9,500万円(前年比17%増、以下同じ)、営業利益4億7,200万円(21億7,900万円増)、経常利益9,600万円(26億5,500万円増)、純利益は▲1,600万円(20億8,500万円増)となった。前期(2001年度)は営業利益、経常利益、純益とも赤字だったため、財務状況はかなり改善されている。

 また、2003年度における事業計画も発表された。このうち業績見込みでは、売上高は前年比10.8%増の430億円となっているものの、営業利益(▲17億)、経常利益(▲19億)、純利益(▲13億)ともに赤字になっている。これは、会員獲得費について30億円程度を見込んでいることが大きく響いている。同社では、新規会員を10万人、ブロードバンド会員については約2倍に増やすことを目標にしており、この達成のために必要な費用だと説明した。

 これについて同社の代表取締役社長兼CEOの山本泉二氏は、「とにかく今はお金をかけても会員の獲得が必要」とこれまで以上に会員獲得に注力することを示した。しかし、その一方で「今のADSL接続サービスは過当競争だ」として、「ウィルスチェックやIP電話など接続に付加するサービスによる収益の向上」「ターゲットを絞ったプッシュ営業」「ソニーグループとの連携強化」など2003年の重点施策を掲げた。

 FTTHサービスについては、「さらに力を入れていくが、まだADSLも重要」として本格的に方針を転換するのはまだ時期尚早との見方を示した。これはFTTHのエリアがまだ狭いことに理由があるようだ。同社はエリア拡大を第一として各電力通信会社が提供するFTTHサービスと交渉を進めてることを明らかにした。

※初筆では、2003年度における会員獲得費を前年比30億円増と記載していましたが、2003年度における費用が総額30億円程度の誤りです。関係者の方々と読者の皆様にご迷惑をかけしました。お詫びして訂正します。
《RBB TODAY》
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