P2Pによる違法ファイルの交換はサービス提供者の責任 −東京地裁が「ファイルローグ」に判決 | RBB TODAY

P2Pによる違法ファイルの交換はサービス提供者の責任 −東京地裁が「ファイルローグ」に判決

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 日本音楽著作権協会(JASRAC)は、東京地方裁判所がP2Pによるファイル交換サービス「ファイルローグ」を提供していた日本エム・エム・オー(日本MMO)に対して著作権侵害の責任を認める判決を下したと発表した。

 2001年11月から開始されたファイルローグだが、当時JASRACが調査したところによると、月に63,000曲もの楽曲が著作者に無断で提供されていたという。そこで、日本レコード協会(RIAJ)に参加している19社とともに、2002年1月29日にファイルローグ停止の仮処分を東京地方裁判所に申し立て、4月9日には仮処分命令が下った。

 今回の判決は、2002年2月28日に提起された訴訟に対するものだ。訴訟によると、ファイルローグにおいてJASRACが管理する楽曲が配布されないように処置を講ずることと、日本MMOと代表者の松田道人氏に対して2億1,433万円と2002年3月以降の損害金として毎月3,969万円を支払うことを求める内容になっている。

 判決によると、「ファイルローグは利用者がMP3ファイルを送信可能化状態にするためのサービス」だとして「送信可能化は、被告会社(日本MMO)の管理下において行われている」としている。その上で、「被告会社はそれにより営業上の利益を受けているため、自動公衆送信権及び送信可能化権侵害の主体である」としている。なお、今回は中間判決となり、差し止めの範囲や損害金については、今後も審議を続けていくことになる。

 JASRACでは、「P2Pに限らず独自の監視システムなどを活用して今後とも厳しい姿勢で臨む」としている。またRIAJでは、「著作権保護に関する国際調和の観点からも大きな意義を持つ」とのことだ。

 今回の判決は、サービス提供者に対するものだが、実際に楽曲を交換したのは利用者だ。改めて、モラルが問われることになるだろう。
《RBB TODAY》

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