ブランド・ジャパン2013……Appleが首位を堅守、BtoCで 2ページ目 | RBB TODAY
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ブランド・ジャパン2013……Appleが首位を堅守、BtoCで

エンタープライズ その他
アップル iPhone 5
  • アップル iPhone 5
  • ブランド・ジャパン 2013、上位50ブランド
  • BtoC編。「Apple」「iPhone」のアウトスタンディング因子とイノベーティブ因子に関するポイント。ブランド・ジャパン2013の1000ブランド平均と比較。
  • BtoB編。「トヨタ自動車」5因子スコア(偏差値)。ブランド総合力:93.2ポイント
●BtoC編:アップルが首位を堅守、製品ブランドとともに革新性、卓越性を保持

 今回のBtoC編のブランドランキングをみると、上位の4ブランドの顔ぶれは前回と変わらなかった。総合力第1位は、前回に引き続きアップル。第2位は同スコアでGoogleとユニクロ、第4位はユーチューブだった。第1位アップルと第2位Google、ユニクロとの差は、今回5.9ポイントで、前回の第1位アップルと第2位Googleとの差は1.5ポイントであり、その差が広がった。

 日経BPコンサルティング チーフコンサルタントの吉田健一氏は、「アップルの強さは企業ブランドが持つ革新性や卓越性への評価が高いことと、その期待感を裏切らない複数の製品の存在にある」という。アップルは、イノベーティブ(革新性)ランキングとアウトスタンディング(卓越性)ランキングの両方で1000ブランド中第1位となった。他ブランドとの差異が明確で、ニュース性もあり注目されるブランドとして評価を得ている。

 アップルは、2012年9月に『iPhone5』を、2012年11月には『iPad mini』を発売した。「続々と新製品を投入し、人々を飽きさせないという積極的な姿勢が企業ブランド力を強化している」(吉田氏)。今回の総合力の結果では、iPhone、iPad、iPodの3製品が40位以内にランクインしている。ただし、iPhoneのスコアが前回に比べて上昇しているのに対し、他の2製品は上昇傾向が一服した。また競合企業からもタブレット型端末が発売され、今年に入ってからは米国で株価が低迷している。来年の結果に注目だ。

 今回、総合力順位が大きく上昇したブランドの中で目立つのは、コンビニエンスストアの大手3企業だ。「それぞれが独自の強みを生かす戦略で、結果を残していることが、個性を強くするきっかけになっているようだ」(吉田氏)。いっぽう日本の大手家電・電気機器メーカーに元気がない。例えばシャープ(第54位)はこの直近2年で、イノベーティブ(革新性)ポイントを21.4落としている。トップにランクインするアップルやグーグルとは対照的な結果だ。

 吉田氏は、「製品ブランドの向上が、結果として企業ブランドにも良い影響を与えているパターンが多かった」という。赤城乳業の『ガリガリ君』(第65位)、ユニクロの『ヒートテック』(第44位)、カルビーの『じゃがりこ』(第66位)などが好例だ。ランク外だが、『マルちゃん正麺』がヒットした東洋水産(マルちゃん)は、今回第55位と大躍進した。

《高木啓》
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