ソフトウェアの品質向上支援サービスを提供する株式会社ベリサーブ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:新堀 義之、以下 ベリサーブ)は、2026年4月初旬より生成AIを活用して自然言語の仕様書からテストケースを自動生成するプロダクト「TESTRA(テストラ)」のPoC(Proof of Concept : 概念実証)版を提供しますのでお知らせします。
生成AIを活用したソフトウェアテストの分析・設計を支援する「TESTRA」
https://www.veriserve.co.jp/service/detail/testra.html

■背景
生成AIの普及により、ソフトウェアテストにおいても生成AIの活用が進んでおり、従来の「人間がテスト分析から設計まで行う」形式から、「生成AIがテスト分析からテストケース作成まで行う」形式に進化しつつあります。一方で、生成AIの活用には「出力に不正確な内容が含まれる場合がある」「出力に至った経緯が分からない」「入力する文脈により出力内容や品質が大きく変わる」といったソフトウェアテストの品質への責任が課題として指摘されています。これらの課題に対応するには、生成AIを効果的に活用するための仕組みやプロセス整備に加え、専門知識を持った人間の適切な介入が求められます。
このような状況の中でベリサーブは、生成AIと当社データベースに蓄積されたテスト観点および体系的なテストモデル「MBT(Model-Based Testing)」を組み合わせ、ソフトウェアテストの分析・設計を支援するプロダクト「TESTRA」のPoC版を提供します。ソフトウェアテストの品質保証をAIだけに任せるのではなく人間と生成AIが協調することで、AI駆動開発時代のソフトウェアテストの品質を高度化し、ソフトウェアテストの結果に対して説明責任を果たします。
■ソリューション概要
「TESTRA」は、自然言語で書かれた仕様書からテストモデルやテストケースを自動生成するSaaS型プロダクトで、ソフトウェア開発やテストに取り組む全てのお客様にご利用いただけます。生成AIと社内に蓄積されたテスト観点や体系的なテストモデルを活用して、テストモデルやテストケースを自動生成するため、全て手作業でソフトウェアテストを行う場合と比べ、ソフトウェアテスト工数を約60%削減できます。
本プロダクトは、「HITL(Human In The Loop:AIと人間の協調により、AIの性能を最大化し、信頼性を高める)」の考え方に基づいています。全ての工程をAIだけに任せるのではなく、人間が適切なタイミングでAIが生成した内容をレビューし、必要に応じて修正することで、生成AIによるテストケース自動生成の経緯を可視化します(図表1)。これにより、テストケースが生成された根拠やロジックが第三者に説明可能となるため、監査対応や顧客への説明責任が果たせるようになります。

図表1:一般的な生成AIによるテストケース生成と「TESTRA」によるテストケース生成の違い
このように、人間がAIの判断に関与し、AIが生成した内容の信頼性を高める設計は、政府が掲げる「人間中心」の考え方や、AIの安全・安心な利活用を促進するための方針に合致しています。例えば、内閣府が策定した「人間中心のAI社会原則」(※1)では、人間の尊厳を中心に据えたAIの社会実装が基本理念として掲げられています。また、政府は2024年に策定した「AI事業者ガイドライン」を2026年3月末に更新し、人間の判断を必須とする仕組みの構築を明記する予定です(※2)。欧州でも、2024年に成立した「EU AI法(EU AI Act)」(※3)において、高リスクAIシステムに対して人間による監督(Human Oversight)を求めており、人間が最終的な制御権を保持するという考え方が明記されています。
こうした国内外の動向を踏まえ、「TESTRA」は人間のレビューを前提にした運用設計を採用し、AI駆動開発時代のソフトウェア品質保証に貢献します。
※1 内閣府:「人間中心のAI社会原則」(2019年3月29日)
https://www8.cao.go.jp/cstp/ai/aigensoku.pdf
※2 総務省、経済産業省:「AI事業者ガイドラインの令和7年度更新内容(案)」(2026年2月16日)
https://www.soumu.go.jp/main_content/001055184.pdf
※3 European Commission:「AI Act」
https://digital-strategy.ec.europa.eu/en/policies/regulatory-framework-ai
■「TESTRA」の主な機能
1.自然言語で書かれた仕様書などからソフトウェアやシステムが持つ機能(フィーチャー)を自動識別
2. 機能ごとに仕様書などからテスト条件を自動識別し、ベリサーブ独自のテスト観点データベースを参照しながらツリー構造のテスト観点図を生成し、ユーザーに提案
3. 識別したテスト条件に対してテストモデルを自動的に判断・生成し、ユーザーに提案
4. テストモデルからベリサーブ独自のMBTに関するナレッジを用いて精度の高いテストケースを自動生成し、ユーザーに提案(図表2)
5. テストケースの量や実行結果をグループごとに可視化する「カバレッジパネル」などの分析機能により、テストケースに過不足がないかの分析をサポート
6. テストケースの消化や、バグの発生・修正状況を可視化する「収束曲線」などのテスト実行管理機能により、計画に基づいた進行状況を可視化(モニタリング)し、計画とのギャップを埋めるための対策(コントロール)をサポート

図表2: テストケースの自動生成(イメージ)
■今後の取り組み
2026年4月初旬からPoC版を開始する「TESTRA」ですが、2026年秋にはソフトウェアテストの自動実行機能を実装したクラウド版をリリース予定です。これにより、ソフトウェアテストの分析・設計から実行までの支援が可能になります。
ベリサーブは、「人×技術×AI」による新たな品質保証の形を実現し、お客様の安全・安心なソフトウェア開発に貢献していきます。
■株式会社ベリサーブについて
設立:2001年7月24日
代表者:代表取締役社長 新堀 義之
本社:東京都千代田区神田三崎町3-1-16 神保町北東急ビル
事業内容:ソフトウェア事業
1.ソフトウェアテスト・品質関連事業
2.サイバーセキュリティ関連事業
3.コンサルティング関連事業
4.ソフトウェア開発関連事業
5.その他事業
URL:https://www.veriserve.co.jp/
【本プロダクトに関するお問い合わせ先】
[email protected]
【リリースに関するお問い合わせ先】
広報部 広報課 太田、三宅
TEL:050-3640-8194
MAIL:[email protected]
※掲載されている製品名、会社名、サービス名は、各社の商標または登録商標です。
企業プレスリリース詳細へ
PRTIMESトップへ

