日本医師会（会長：松本吉郎）は11月26日に定例記者会見を行い、その模様を収録した動画を公式YouTubeチャンネルで同日に公開しました。
当日の会見テーマは、(1)インフレ下における賃金・物価上昇への次期診療報酬改定での対応について(2)国宝「医心方」のユネスコ「世界の記憶」登録に向けた仁和寺への視察について(3)「令和７年度医師の働き方改革と地域医療への影響に関する日本医師会調査結果」について(4)「地域に根ざした医師会活動プロジェクト 第５回シンポジウム」の開催についての４つでした。
(1)では、松本会長が改定の予算編成時期が近づいてきたことを受けて、改めて現時点での日本医師会の考えを説明。４割が赤字の診療所から、７割が赤字の病院へ財源移転をしても地域の医療提供体制の改善にはつながらず、何も解決しないとして、財源を純粋に上乗せする対応が必要だと強調しました。
また、今後の対応については、「大量出血の状態にある医療機関に対し、まずは補正予算で一時的に『止血』した上で令和８年度診療報酬改定での根治治療を行っていかなければならない」と述べ、その実現を改めて強く求めました。
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(2)では、茂松茂人副会長が国宝「医心方」のユネスコ「世界の記憶」登録に向けた活動の一環として、11月17日に日本鍼灸師会の協力の下、京都・仁和寺で国宝「医心方」の視察を行ったことを報告。2027年の申請、2029年のユネスコ登録に向けて、引き続き取り組みを進めていく考えを示しました。
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(3)では、城守国斗常任理事が調査の結果の概要を説明し、前回調査の状況よりも一部の項目において増加しているものの、現時点においては全体的に大きな影響は出ていないとの見方を示しました。その上で、日本医師会は、引き続き医師の働き方改革が地域医療に影響を及ぼさぬよう、医師の健康確保・医療の質の維持向上とのバランスを取りつつ、医療関係団体と協力しながら対応していくとしました。
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(4)では、黒瀬巌常任理事が本年12月7日（日）午後2時から、「こどもの救急～夜、休日、急に具合が悪くなった時には？」をテーマとして、「地域に根ざした医師会活動プロジェクト 第５回シンポジウム」を日本医師会大講堂で開催することを紹介。「当日はライブ配信も行うので、ぜひご覧頂きたい」と述べました。
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なお、当日の会見資料については、日本医師会のホームページに掲載されています。
会見資料はこちらから
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