PlanetDAO、熊野古道・那智勝浦で無住職寺院再生プロジェクトを始動 - PR TIMES|RBB TODAY
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PlanetDAO、熊野古道・那智勝浦で無住職寺院再生プロジェクトを始動

~お寺宿泊稼働率70%超えの大泰寺の別棟として連携~

 株式会社ガイアックス(本社:東京都千代田区、代表執行役社長:上田 祐司、証券コード:3775、以下 ガイアックス)のカーブアウト企業及び出資先であり、日本初の”株式会社型インベストメントDAO”(※)で、歴史的建造物特化の不動産ファンドの仕組み提供・運営支援をする株式会社Planet Labsは、地域に根ざした歴史的建造物への小口投資プロジェクト「PlanetDAO(プラネットダオ)」の第四号案件として、和歌山県那智勝浦町にある「寳光寺(ほうこうじ)」をはじめとする那智勝浦の無住職寺院を対象とした投資プロジェクト「那智ファンド」を開始いたします。

「那智ファンド」は、本寺院をはじめとする那智勝浦の無住職寺院を整備し利活用するための投資プロジェクトです。
本プロジェクトは、世界遺産・熊野古道沿いに位置する寳光寺を宿泊・体験の拠点として再生し、持続可能な形で文化財の保全と地域観光の発展を両立させることを目的としています。

プロジェクトの詳細は、以下のリンクよりご確認いただけます。
https://planetdao.world/ja/properties/hokoji-temple-jp



■ 2024年より「世界各国23カ国の約200名からの出資を寺院や古民家に集め維持保全」
Planet Labsはこれまで、和歌山県那智勝浦町の築170年の寺院および神奈川県葉山町の古民家を対象にPlanetDAOを通じた資金調達の仕組みを提供し、それぞれのプロジェクトで各100名を超える出資者より各約4,000万円の資金調達を達成しました。




 Planet Labsが対象とする日本の歴史的建造物は、地域の象徴やコミュニティの拠点として重要な存在です。しかし、こうした建物は、一般の個人や民間企業への譲渡や資金提供を受け入れるにはリスクが大きく、地域単独では運営体制や資金の確保が難しい状況が続いています。そのため、建造物の保全は多くの地域にとって深刻な課題となっています。
このような背景のもと、Planet Labsは小口投資の仕組みを通じて、国内外の投資家コミュニティが地域と協働しながら、維持が困難な歴史的建造物の持続的な保全・活用を支援するモデルを提供しています。
※ 本プロジェクトの詳細についてはPlanetDAOウェブサイトからダウンロードが可能な資料をご参照ください。
■ 背景:増え続ける「無住職寺院」の課題



 熊野古道は千年以上にわたり人々が祈りを捧げてきた巡礼の道であり、世界遺産に登録された日本有数の精神文化の象徴です。しかし近年、沿道の多くの寺院は住職を失い、修繕や維持が困難な「無住職寺院」となっています。
※全国には7万7,000を超えるお寺があります。このうちの3割、およそ2万軒は住職がいない空き寺となっています。(出典:鵜飼秀徳『寺院消滅』(日経BP社、2015年))

■ お寺宿泊の稼働率70%を支えるのが、海外からの旅行者
 今回対象となる寳光寺は、熊野古道の玄関口の一つである大泰寺から車でわずか2分の距離にありながら、長らく活用されずにきました。大泰寺の稼働率が70%近くに達し予約困難な状況が続く中、その「アネックス(別棟)」としての活用が期待されており、地域の宿泊需要にも的確に応えるプロジェクトとなります。

また宿泊者の約8割以上が海外からの旅行者であり、アメリカ・フランス・ドイツなどを筆頭に欧米から訪れる夫婦やカップル層が中心となっています。こうした層の利用が稼働率70%近くの高い稼働実績を支えており、熊野古道近郊における国際的な滞在ニーズの高さを示しています。
■ 8割以上が海外から!大泰寺の宿泊利用者の声(日本語訳)
・お寺でとても充実した時間を過ごすことができました。仏像見学、朝の勤行、座禅、そして僧侶の方々と同じお粥をいただきました。さらに日没時に鐘を鳴らすという貴重な体験もできました。住職からは、仏教の実践について深い洞察をいただき、今後の瞑想に役立つヒントも得られました。設備や宿泊施設も素晴らしく、地元の方々に心から歓迎されていると感じました。(ノルウェー)

・ここで素晴らしい時間を過ごしました。住職は非常に知識が豊富で、英語も上手です。提供される体験は魅力的であり、地域は美しいです。(カナダ)

・本当に素晴らしい宿泊先です。住職は素晴らしいホストです。寺院生活や建物の歴史についての素晴らしい説明を聞くために、寺院体験に参加するのも価値があります。ゲストハウス自体はとても広く、伝統的なシンプルな外観にも関わらず、モダンな快適さも豊富です。大きなキッチンもあり、自分で食事を作ることもできます。残念ながら私たちは1日しか滞在できませんでしたが、できれば数日滞在して、この地域をじっくり探索し、この場所の静けさを少し味わうことをお勧めします。(オランダ)

「寶光寺(ほうこうじ)」は、江戸時代に大泰寺の末寺として創建され、寺請制度のもとで地域の人々の信仰と暮らしを支えてきた寺院です。規模こそ大きくはありませんが、200年を超える歳月を経てなお、静かな威厳と深い信仰の空気を湛えています。

手打ちの和釘、一本の木から取られた棟木、当時の土壁など、職人の卓越した技術が随所に残り、貴重な歴史的建築としての価値を今に伝えています。寺の周囲には清流が流れ、豊かな水に支えられたこの集落では、江戸から明治にかけて住民たちが手掘りで用水路を築き、下流へと水を分け与えてきました。その寛容の精神は、今も地域に受け継がれています。

しかしながら近年は、少子高齢化や都市への人口流出に伴い檀家の数が減少し、寶光寺の維持管理が困難な状況に直面していました。こうした状況を受け、文化的価値の継承と経済的持続性の両立を目指すPlanetDAOのスキームを活用したプロジェクトが始動しました。

寶光寺正面

寶光寺内

■ 株式会社型DAOによる再生と運営



 PlanetDAOは、日本各地の歴史的建造物を宿泊施設などに再生し、その運営を通じて持続的な保存を図る取り組みです。国内外の投資家から資金を募り、出資者には収益の分配だけでなく、事業運営への意思決定に参加する機会も提供します。

 このモデルは、文化財保護における新しい資金調達と民主的運営を可能にするものであり、通常は高いハードルがある歴史的建造物の所有や参画を、小口投資を通じて広く一般に開かれた形にしています。
また、地域住民との密接な連携により、地域の価値観や文化的背景を尊重しながら、地域に根ざした形での運営を目指します。

 PlanetDAOは、投資家、専門家、地域住民など多様なステークホルダーで構成されており、それぞれの目的に応じた種類株式を発行し、議決権の設計も柔軟に行っています。

 たとえば、「お寺としての用途の継続」や「地域住民に開かれた公共スペースの確保」といった条件が、種類株の設計によって担保され、地域の合意がない限り、運営方針の大きな変更はできない仕組みとなっています。
これにより、たとえ所有者が変わったとしても、地域が守りたい価値を維持することが可能となります。
■ 関係者コメント
大泰寺住職 西山十海(にしやま とうみ)


 日本の仏教文化は、日常生活に平穏や寛容の心をもたらしてくれます。私は、禅僧ですので、坐禅を通じて、心の平穏や寛容の精神について教えますが、その体験の場というのは、やはりお寺をおいて他にありません。
 しかし、今このお寺の多くが危機を迎えています。人口が減少し、僧侶もお寺を支える檀家も当然減っています。住職がいない無住寺院は、全国で2万以上もあると言われています。そういう私も、すでに6つのお寺を兼務しております。こうしたお寺の将来的な維持は地方の課題ですが、他方でこうしたお寺は地方において人を呼び込む重要な観光資源です。
 今、海外からの観光客は増え続けていますが、その多くの方が日本の文化を学びたいと考えています。日本人の文化の根底には仏教の思想があります。例えば、「挨拶」という言葉も、もともとは禅の言葉でした。日本の文化を学びたいという海外の旅行客にとって、お寺こそが滞在する場所です。
 お寺の維持は将来的な課題ですが、現状であれば地域の方の努力で良好な状態に保たれているお寺が多いのも事実です。課題となりつつある地方の無住寺院を、観光資源に変える。ゲームチェンジするなら、今をおいて他にありません。この寳光寺のプロジェクトが、きっとゲームチェンジのきっかけになるはずです。皆様のご支援を期待しております。



株式会社Planet Labs 代表取締役 西村 環希(にしむら たまき)


 私たちPlanetDAOは、同じ那智の地にあるお寺から始まりました。3年前に初めて西山住職とお会いした際、この寶光寺にもご案内いただき、いつかこのお寺を未来につなぐプロジェクトにできたらと願っていました。今回こうして形にできたことを、とても嬉しく思っています。
 足を踏み入れた瞬間に感じる、隅々まで行き届いた清掃と、建物の健やかな佇まい。地域の方々に大切に守られてきた場所であることが伝わってきます。
 これからは、この思いに共感し支援してくださる方々とともに、寶光寺を未来へと紡いでいきたいと思います。



■PlanetDAOのこれまでの取り組み(プレスリリース)
「PlanetDAO佐渡、開始1ヶ月で国内外から2,800万円の出資申込」(2025年10月17日)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000751.000003955.html

「インバウンド投資で古民家保全を変える、Planet Labs、新潟県佐渡市の登録有形文化財への小口投資プロジェクトを開始」(2025年9月10日)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000743.000003955.html

「日本初、”株式会社型DAO”による歴史的建造物への小口投資プロジェクト開始」(2024年5月15日)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000632.000003955.html

■株式会社Planet Labs 概要
設立:2023年11月
代表者:代表取締役 西村 環希
所在地:東京都千代田区平河町2-5-3 MIDORI.so NAGATACHO
事業内容:歴史的建造物の再生・運営事業
親会社:株式会社ガイアックス(名証ネクスト市場・コード3775)
URL:https://planetdao.world

■お問い合わせ先
株式会社ガイアックス 広報室
TEL:03-6869-0018
Email:press@gaiax.co.jp

【重要事項】
株式会社ガイアックスによる本リリースは、プロジェクトの概要を紹介することを目的としており、本プロジェクトへの勧誘を意図するものではございません。

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