1.推進する目的
近年、バス業界は深刻な運転者不足に直面し、バスネットワーク維持のため経営改善と運転者負担軽減が急務となっています。国土交通省が推進する『完全キャッシュレス化』は、その解決策の一つとして期待されています。
バス車内での現金でのご利用は、運転者の現金取扱や現金管理の対応が必要となっており、バスの『完全キャッシュレス化』は、運転者の業務負担軽減の観点において、業界全体での課題でもある人材不足への対応とバス事業維持に向けた運用効率化の一助となることが期待できます。また、スムーズな運賃支払いによって、乗降時間が短縮しバス運行の定時性が向上することや、デジタルでの利用履歴管理、モバイルデバイスを活用したサービスなど、お客様の利便性向上に寄与できるものと考えております。
さらに、完全キャッシュレスバス化の実現で、現金を取扱うための運賃機など、専用の機器の維持管理にかかる費用や、老朽化にともなう更新のための投資など、多額のコストの削減につながり、大きな経営改善効果が見込まれます。
公共交通事業者として、バス路線が将来にわたって維持され、お客様にとって利便性の高い公共交通機関であり続けられるよう、完全キャッシュレス化の推進を通じ、利便性向上とさらなる経営効率化に向けて取り組んでまいります。
2.完全キャッシュレス化へ向けた取り組み内容
(1)完全キャッシュレス化に向けた流れ

(2)運賃お支払い方法
・交通系ICカード
・クレジットカード(注1)などによるタッチ決済(順次導入営業所を拡大させる予定)
・定期券
・その他(一日乗車券や企画乗車券、デジタルチケット)
※現金の取り扱いはございません。
※交通系IC カードは、鉄道駅・コンビニなどによる事前チャージにご協力ください。
※鉄道の改札機にタッチするだけで自動的にチャージする『オートチャージサービス』も
ございます。詳細につきましては、こちらのホームページをご確認ください。
(https://www.pasmo.co.jp/charge/autocharge/)
注1.ご利用いただける決済ブランドは、Visa、Mastercard(R)、JCB、American Express、
Diners Club、Discover、銀聯です。
3.京王電鉄バスグループにおける運賃お支払い方法の割合

4.今までの取り組み
京王電鉄バスグループでは、2024年度に国土交通省の実証運行である『完全キャッシュ
レスバスの実証運行』に参画いたしました。2024年10月と12月に「調布駅南口~味の
素スタジアム」「武蔵小金井駅南口~味の素スタジアム」「新宿駅西口~味の素スタジアム」の
各路線において、完全キャッシュレスバスの実証運行を実施し、完全キャッシュレス化への取
り組みを積極的に進めております。
また、京王電鉄バスグループではこれまでも2008年度の交通系ICカードの導入を始ま
りとし、交通系ICカード全国相互利用サービスの導入や、金額式IC定期券「モットクパス」
の発売、さらにモバイルのPASMO、Suicaでの定期券発売への対応など、キャッシュ
レスを通じたお客様の利便性向上に努めてまいりました。さらに、2025年3月には弊社調
布営業所管轄路線において、クレジットカードなどによるタッチ決済機器の導入を実施、キャ
ッシュレスでの支払い手段拡大を図っております。


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[お問い合せ先]
京王電鉄バス株式会社
運輸営業部 営業企画担当 TEL:042-352-3723 までお願いいたします。
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