アクセラテクノロジ株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:進藤達也)は、ナレッジマネジメントに基づく業務DXソリューション「SolutionDesk」において、AIエージェント機能を大幅に強化した新バージョンを2025年9月25日より提供開始します。
本機能により、SolutionDeskは現場に蓄積されたマニュアルやノウハウをAIが直接活用できる仕組みを実現します。その結果、人とAIが同じ情報基盤を共有して業務を遂行できるようになり、AIは単なる効率化ツールにとどまらず、現場の一員として自然に業務へ参加する存在へと進化します。
AIエージェント機能開発の背景
日本企業の多くは、深刻な人手不足、熟練者依存による業務の属人化、DX推進の停滞といった課題に直面しています。特にカスタマーサポート、製造業、医療分野では、業務効率化とノウハウ伝承の両立が大きな経営課題となっています。
アクセラテクノロジは20年以上にわたりナレッジマネジメントの専門企業として、知識の共有と活用を通じた組織変革を支援してきました。今回の新機能は、現場の知をAI活用へとつなげ、持続可能な業務変革を加速させるものです。
SolutionDesk新バージョンの主な特長
・ナレッジ直結のAIエージェント
現場に蓄積されたマニュアルや手順書、Q&A、トラブル事例などを、追加整備なしでAIが直接活用できます。既存の知的資産を即座に業務資産化することで、属人化リスクの軽減や迅速な対応力強化につながります。たとえばカスタマーサポートでは、FAQや対応履歴をもとにAIが回答文を自動生成し、即時の顧客対応を実現します。
・チケットを介した「人×AIの協働」
タスク管理の基本単位であるチケットを用いて、「人→人」「人→AI」「AI→人」「AI→AI」といった柔軟な割り振りを実現します。AIを一担当者として業務フローに自然に組み込むことで、既存の仕組みを大きく変えずに導入可能です。結果として、人とAIの最適な役割分担が可能となり、業務効率化と現場力強化を両立します。
・外部システムとの連携拡張
メールの受信・返信をAIが自動処理できるほか、WebAPIを介して既存の基幹システムや外部サービスと連携可能です。既存インフラを生かしながらAI活用を進められるため、新規導入の負担を最小化し、現場への定着を加速します。
・RAGの適用範囲拡大(オプション機能)
ファイルサーバーRAG:オンプレミス環境のWord/Excel/PDF等を自動でナレッジ化し、AIが直接参照。既存のファイル資産を活用できます。
WebRAG:貴社のWeb情報をクロール・解析し、FAQやチャットボット、検索機能に活用。情報を再入力する手間なく最新データを反映できます。
AIオートとSDオート ― 柔軟な自動化を支える二つの仕組み
SolutionDeskのAIエージェントは、性質の異なる二つの自動化エンジンによって柔軟性と拡張性を両立しています。
AIオート:AI判断型エージェント
AIにプロンプトで指示を与えて自動処理をさせる方法です。AIを使った自動処理のアイデアをすぐに試すことができます。AIオートではプロンプトをナレッジとして格納&共有します。そこに、メールによる問合せやタイマーなどによるトリガー条件を設定することでAIを起動し処理を自動化します。
SDオート:プログラム型エージェント
AIが業務を自動化するためのプログラムコードを生成し、それを繰り返し実行させる方法です。一度プログラムを作成すれば、安定して同じ業務を自動でこなせるため、正確性が求められる定型業務に向いています。また生成AIがあまり得意としない数値計算、例えば数値シミュレーションや統計解析、最適化問題などアルゴリズムの実行を得意とします。

これら2つの「オート」を用途や業務にあわせて使い分け・組み合わせることで、初期トライアル(PoC)から本格運用まで、幅広い自動化ニーズに柔軟な対応が可能です。
さらに、「ナレッジ×AI伴走支援サービス」やソリューションパートナーとの連携により、導入から運用・高度化まで一貫したサポートを提供します。
活用シーン
■ カスタマーサポートの効率化
保守マニュアルや製品マニュアルなど既存のドキュメントを、そのままナレッジベースとしてAIが活用。 お客様とのメールや通話記録からAIがFAQやQ&A集を自動生成し、優秀なスタッフの顧客対応記録もナレッジ化。このようにAIはナレッジの活用だけでなくナレッジ生成にも貢献します。充実したナレッジベースをもとに、AIエージェントが回答文の自動作成・メール返信・FAQ自動更新・チャットボット対応まで、サポート業務全体の効率化と品質向上を実現します。
■ 製造業のDX推進
過去のトラブルや熟練者の作業手順といった“現場知”を、文書やQ&A、トラブル事例集として体系化。AIがこうした形式知を理解・活用し、定期点検の自動化や異常時対応、新人教育AIガイドなど技能伝承や標準化も促進。属人化リスクの大きい業務もAIと人が同じ情報を使って実践でき、組織全体の生産性と現場力を持続的に強化します。
■ 医療現場の働き方改革
医師・看護師の勤務シフト自動作成、人間ドックの最適スケジュール自動作成、医師と患者の会話からのカルテ自動生成、診療報酬(レセプト)チェックや修正などをAIで効率化。
病院Webサイトや院内マニュアルをAIチャットボットが参照し、患者からの問合せにも自動対応。限られた時間を本業に振り向け、働き方改革と医療サービス向上を両立させます。
今後の展望
多くの企業が生成AIを導入し始めている一方で、「導入はしたが成果につながらない」という課題も指摘されています。その背景には、AIを業務に本格的に組み込みきれない現状や、PoC段階で止まってしまうという壁があります。
SolutionDeskは、今回の新機能を含め、これまで培ってきたナレッジ活用基盤と自動化エンジン、伴走支援サービス、パートナーとの協業を組み合わせることで、こうした課題を乗り越えます。
ナレッジを人とAIの共通資産とし、AIを“担当者”として業務に自然に溶け込ませ、試行から実装、そして持続的な成果へと導く――それが、SolutionDeskが提供する本質的な価値です。私たちは今後も、業界ごとのソリューション拡充やパートナーエコシステムの発展を通じて、「定着するAI活用」を日本の企業に広げ、実務に根差した確かな成果創出を共に実現してまいります。
ソリューションパートナー各社からのメッセージ
沖電気工業株式会社
コンポーネントプロダクツ事業部 IoT統括部
コンタクトセンターマーケティング部 部長 大槻重雄様
「OKIのCTstageは、『お客様に寄り添う』をコンセプトに、業務効率化と顧客満足度向上に貢献するコンタクトセンターシステムです。ナレッジやFAQへのAI活用によってSolutionDeskが進化することで、オペレータ業務の効率化実現に向けたシナジー効果がさらに高まることを期待しております。」
OmiGroup/Omi Japan株式会社
代表取締役社長 チャン・クォック・ズン様
「医療現場における人手不足や業務の属人化といった課題に対し、SolutionDesk AIエージェントが業務効率化と医療サービスの品質向上を両立し、医療従事者の働き方改革を推進する有効なソリューションになることを大いに期待しております。」
キーウェア東北株式会社
営業部 部長 阿部貴基様
「日本企業における労働人口不足や熟練者のリタイアによるノウハウ伝承など、深刻化する課題を解決する手段としてナレッジ×AIエージェントが大変有効なサービスへと発展することを期待いたします。」
キューアンドエー株式会社
第3事業本部 CX推進企画部 猪口和哉様
「ナレッジ直結型のAIエージェントにより、既存ナレッジを活かしたさらなる業務効率化と安定化に大きな期待を寄せています。」
株式会社ネオフラット
代表取締役 三谷真平様
「AIエージェントの機能強化により進化したSolutionDeskにより、AI活用のさらなる実用化・定着化に繋がっていくことを確信しております。また、幅広い業界・業種で採用されることで活用方法のパッケージ化が進み、より多くの現場で革新が実現されることを心より期待しております。」
ミテネインターネット株式会社
営業部 近藤大介様
「今回のAIエージェント機能の大幅な強化は、AIが単なる効率化ツールにとどまらず、現場の一員(=同僚)として自然と一緒に働く仲間へと進化することだと認識しています。人手不足の現場において、大いなる期待と可能性を感じています。」
製品体系・価格
■ SolutionDesk(ソリューションデスク)
1ユーザ ID 2,000円(税抜)/月~
基本料金 80,000円(税抜)/月~
※ご利用ID数・導入規模に応じ柔軟にご提案
■ ナレッジ×AI伴走支援サービス
300,000円(税抜)/月~
【本リリースに関するお問い合わせ】
アクセラテクノロジ株式会社 営業推進グループ
marketing@accelatech.com
◇アクセラテクノロジ株式会社について
2001年に富士通株式会社のベンチャー起業制度により設立、ナレッジ×AIで生産性向上を実現するITプラットフォーム「SolutionDesk」を柱に、お客様の業務の現場にパワーを与え、ビジネスを拡大・加速させるソリューションを提供しています。ナレッジマネジメントの専業ベンダーとして創業以来20年超取り組んできた、検索技術の知見と経験に裏付けられた確かな技術力と、ナレッジマネジメントを中核としたAI活用を強みとしています。
コーポレートサイト:https://www.accelatech.com/
SolutionDeskサービスサイト:https://info.solutiondesk.jp/
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