https://talklab-kibit.com
*「トークラボKIBIT」の「あたまの健康度」とは、AIが会話中の文脈的つながりと語彙の多様性を解析し、記憶力・言語理解力・情報処理能力を総合的な指標としてスコア化するものです。疾病の診断を目的としたものではありません。

本ツールは、2025年10月より日本生命の「ニッセイみらいのカタチ 認知症保障保険(認知症サポートプラス)」の付帯サービスとして提供開始予定であり、ニッセイ情報テクノロジーが提供する「暮らしの脳トレ」と連動する形で社会実装されます。
■提供背景
超高齢社会とも呼ばれる日本において、認知機能の維持・向上は重要な健康課題の一つです。日本国内における65歳以上の高齢者が総人口に占める割合は、1950年の4.9%から一貫して上昇が続いており、2024年には過去最高の29.3%になっています。認知機能は加齢に伴って低下することが知られており、このような人口構成の変化もあり、今後より一層、認知機能の維持・向上にむけた対策が重要になることが想定されます。
近年では、健康的な生活習慣が、中高年者のエピソード記憶*に良い影響を与えることや、身体活動が認知機能低下リスクを低減すること**などのエビデンスが蓄積されています*。これらの知見により、認知機能の維持・向上にむけた、生活習慣の見直しや健康への意識が高まっていくことが想定されています。
「トークラボKIBIT」は、生活者が日常会話を通じて簡単に利用できるあたまの健康度セルフチェックツールとして、生活者が自身の状態を日常的に把握することで健康に関する意識向上を促し生活習慣改善や健康寿命の延伸に貢献することを目的としています。
*エピソード記憶:個人の体験を時間や場所とともに思い出す記憶
**資料: F. Sofi et.al. J Intern Med. 2011 Jan;269(1):107-17, Ping Wang et.al. BMC Public Health. 2024 Oct 28;24(1):2977
なお、本契約における各社の役割は以下の通りです:
・ 塩野義製薬:サービス開発・事業構築
・ FRONTEO:AI解析技術の提供・運用

【トークラボKIBITについて】
「トークラボKIBIT」は、FRONTEOが自社開発した特化型AI「KIBIT(キビット)」の自然言語処理技術を用いて、会話の中の単語や文章の関係性や特徴を解析し判定結果を提示します。加えて、判定結果に基づきユーザーに行動変容を促すメッセージや生活習慣の改善につながる情報を提供いたします。
「トークラボKIBIT」は、スマートフォンで即時利用可能、アプリのダウンロード不要、AIとの会話を通じて即時判定が可能であり、ライフサイエンスに特化した信頼性の高い解析技術を活用しおり、日本および米国で9件特許を取得しております。

■ご利用イメージ

FRONTEOと塩野義製薬は今後も、AI技術の社会実装を推進し、精神・神経系領域に対する予防支援の新たな選択肢を提供することで、社会全体のQOL向上に貢献してまいります。
■監修者 慶應義塾大学名誉教授/予防医療センター特任教授 三村 將先生のコメント

「日本は超高齢社会を迎え、脳の健康状態への関心も年々高まっています。トークラボKIBITは、AIが日常会話を解析し、脳の健康状態を確認することができます。会話は、記憶や見当識、遂行機能などの「認知機能」と関連しており、これらの脳の健康状態は高齢になるに従い衰える傾向があります。また、近年の調査では、健康意識の向上や生活習慣病の改善が、脳の健康状態に重要な役割を果たしていることが示唆されています。このような背景から慶應義塾大学予防医療センターの外来でも、精神神経疾患の診断・治療に留まらず、生活習慣の改善に向けた指導にも積極的に取り組んでいます。
トークラボKIBITは、信頼性とユーザビリティがバランスよく備わっており、利用者による自発的な『あたまの健康度の判定』を習慣化できる製品です。一人でも多くの利用者の健康意識の向上や生活習慣改善に向けた行動変化を期待しています。」
【プロフィール】
1984年慶應義塾大学卒。同年慶應義塾大学医学部精神・神経科学教室に入局。1992年~1994年までボストン大学医学部行動神経学部門・失語症研究センター・記憶障害研究センター研究員として研究に従事。帰国後は東京歯科大学市川総合病院精神神経科講師として臨床及び研究を行う。2000年より昭和大学医学部精神医学教室に勤務。講師、准教授等を経て、2011年慶應義塾大学医学部精神・神経科学教室教授。2023年より慶應義塾大学名誉教授および慶應義塾大学予防医療センター特任教授に就任。現在、日本高次脳機能学会理事長、公益財団法人医療科学研究所理事長を兼任。
専門は老年精神医学、神経心理学。認知症や老年期うつ病の診療、研究に従事している。近年は認知症とうつ病の予防プロジェクトに力を注いでいる。
■日本生命保険相互会社のコメント
この度、「トークラボKIBIT」のファーストユーザーとして、ご契約者向けの付帯サービスとしての提供開始できることを大変光栄に思います。日本生命グループは、「誰もが、ずっと、安心して暮らせる社会」の実現に向け、生命保険商品については、リスクへ備える【商品】と、リスクを軽減する【サービス】の一体提供により、健康寿命延伸への貢献を目指しています。
「認知症サポートプラス」でも、2020年の発売以来、商品とサービスを一体提供することにより、認知症の早期発見や重症化予防の促進を目指してまいりました。
今回「トークラボKIBIT」の提供開始により、手軽にできるセルフチェックを日々の習慣としていただくことで、お客様の生活習慣の改善や健康寿命延伸を、より一層サポートしてまいります。
■塩野義製薬について URL:https://www.shionogi.com/jp/ja/
塩野義製薬は、取り組むべきマテリアリティ(重要課題)として「健やかで豊かな人生への貢献」を特定しています。依然としてアンメットメディカルニーズが高い精神・神経系疾患に対する早期診断・治療へつなげるソリューションを世界中の患者さまにお届けできるように、様々な最先端の技術を積極的に活用しながら努力するとともに、精神・神経系疾患を抱える患者さまやそのご家族のQOLや生産性の向上に貢献できるよう、外部パートナーとの連携を含めた取り組みを強化してまいります。
■株式会社FRONTEOについて URL: https://www.fronteo.com/
FRONTEOは、自社開発の特化型AI「KIBIT(キビット)」の提供を通じて、日夜、社会課題と向き合う各分野の専門家の判断を支援し、イノベーションの起点を創造しています。当社独自の自然言語処理技術(日米欧特許取得)は、汎用型AIとは異なり、教師データの量およびコンピューティングパワーに依存することなく、高速かつ高精度での解析を可能にします。加えて、解析した情報をマップ化(構造を可視化)する特許技術を活用することで、「KIBIT」が専門家のインサイトにダイレクトに働きかけることができ、近年、KIBITの技術が創薬の仮説生成や標的探索にも生かされています。

KIBITの独自技術およびアプローチを通じて、「記録に埋もれたリスクとチャンスを見逃さないソリューションを提供し、情報社会のフェアネスを実現する」理念の実現に向けて、ライフサイエンスAI、リスクマネジメント(ビジネスインテリジェンス・コンプライアンス支援分野、経済安全保障分野、リーガルテックAI分野)、DX(ビジネスインテリジェンス・プロフェッショナル支援分野)の各事業で社会実装を推進しています。
2003年8月創業、2007年6月26日東証マザーズ(現:東証グロース)上場。日本、米国、韓国、台湾で事業を展開。第一種医療機器製造販売業許可取得、管理医療機器販売業届出。資本金資本金899,176千円(2025年3月31日時点)。
※FRONTEO、KIBITはFRONTEOの日本および韓国、米国、欧州における商標または登録商標です。
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