朱熹の教義と世界文明対話に関する会議が開幕へ - Kyodo News PR Wire|RBB TODAY
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朱熹の教義と世界文明対話に関する会議が開幕へ

AsiaNet 201147 (0264)

 

【南平(中国)2025年10月17日新華社=共同通信JBN】「Conference on Zhu Xi's Doctrine and Global Civilizations Dialogue(the 4th Kaoting Forum)朱熹(Zhu Xi)の教義と世界文明対話会議(第4回考亭フォーラム)」が、10月18日から19日まで福建省南平市で開催されます。本会議はChinese Academy of Social Sciences(CASS、中国社会科学院)、International Confucian Association(ICA、国際儒学連合会)、福建省人民政府の共催によるものです。

 

​本会議は「Carrying Forward the Contemporary Value of Zhu Xi Culture and Promoting Mutual Learning & Shared Growth of Global Civilizations(朱熹文化の現代的価値を継承し、世界文明の相互学習と共同発展を促進する)」をテーマに、4つの分科会と1つの円卓会議が並行して開催されます。50以上の国・地域から著名な中国学者、朱熹の教義を専門とする海外の第一人者、友好機関の代表らが参加し、講演を行います。

 

「孔子は東周王朝で台頭し、朱熹は南宋で輝きました」。朱熹は孔子の後の儒学の中心的人物として広く認められており、その思想は何世紀にもわたって中国文明を深く形作ってきました。宋王朝と明王朝の時代には、朱熹の思想はすでに朝鮮、日本、ベトナムなどへと広がり、中国文明と世界文明の間の重要な架け橋になりました。朱熹の哲学概念「理一分殊(Li Yi Fen Shu)」(原理の統一性と、それが現れるところの多様性)は文明間対話の指針を提供し、「人民こそ国の根本」という理念は、その価値に基づいてグローバル開発構想(Global Development Initiative)を支える考え方です。

 

南平は2017年に地方立法権を取得して間もなく、初の実質的な地方条例である「Regulations of Nanping Municipality on the Protection of Zhu Xi Cultural Relics(朱熹文化遺産の保護に関する南平市条例)」を制定しました。これにより、朱熹文化の保存と継承のための確固とした法的基盤ができあがりました。

 

福建省は近年、Kaoting Forumを3回連続で主催しました。南平はInstitute of Philosophy of CASS(中国社会科学院哲学研究所)と長期の協力枠組み協定を締結しました。International Confucian AssociationとNishan World Center for Confucian Studies(尼山世界儒学研究センター)は南平に研究・研修拠点を設置し、China Confucius Foundation(中国儒学基金)は朱熹文化のための特別基金を立ち上げました。

 

現地では、朱熹に関する研究について60以上の論文が出版され、発表された学術文献は230を超え、National Social Science Fund(国家社会科学基金)によるプロジェクト29件が承認されました。長年にわたって取り組み続けた結果、南平にある省レベルのZhu Xi Cultural Ecology Reserve(朱熹文化エコロジー保護区)の設立が2023年末、正式に承認されました。

 

福建省は朱熹文化の継承と発展を促進するため、100以上の不動産文化財を登録し、文化遺産保護を強化しました。ドキュメンタリー「Zhu Xi: The Great Confucian(朱熹:偉大なる儒家)」や「Moonlight Over Wuyi(月映武夷)」などの舞台劇が広く知られるようになり、それに関連する短編動画の再生回数は3億5000万回を超えました。福建省では Cross-Strait Academy Forum(海峡両岸学術フォーラム)やRetracing Zhu Xi's Footsteps(朱熹の足跡をたどる)会など、5回のイベントが開催されました。World Conference on Sinology(世界中国学会議)などの文化交流イベントには70以上の国・地域から500人以上の専門家や学者が参加しました。さらに、18回連続で開催の「Zhu Xi's Path(朱熹の道)」研究ツアーには、約30カ国から3万人近くの学者、朱熹の子孫、教員、学生が参加しました。

 

 

ソース:Organizing Committee of the Conference on Zhu Xi's Doctrine and Global Civilizations Dialogue

 

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