中国の山岳都市、重慶が農産品の世界展開を推進
【重慶(中国)2025年10月17日新華社=共同通信JBN】2025年Chongqing Industrial Ecology Conference for High-Quality Development of Food and Agricultural Product Processing(重慶市食品・農産物加工の高品質開発産業生態会議)が10月16日に開催され、重慶市のプレミアム製品100選の2025年リストが発表されました。
この発表は、重慶市の特色ある農産品のブランド構築における新たなフェーズを示すもので、重慶が農業の近代化を進め、農村振興戦略を前進させるための重要な1歩になります。
中国中西部の主要な国際交流拠点の1つである重慶は、Western China (Chongqing)International Agricultural Products Fair(中国西部(重慶)国際農産品交易会)の開催や国際展示会への参加を通じて、特色ある農産品を世界市場に積極的に宣伝しています。
先ごろ終了した第22回Western China(Chongqing)International Agricultural Products Fairでは、19の省の農業企業856社が2万7000種を超える製品を展示し、重慶の特産品は世界のバイヤーから高い評価を得ました。
Chongqing Municipal Agricultural and Rural Affairs Committee(重慶市農業農村委員会)の高官は、プレミアム製品100選の選定は重慶市の農業ブランド構築の取り組みの中心的な役割を果たすと述べました。厳格な選定基準と長期的な管理体制を導入することで、重慶は3年以内に、競争力のある特色ある農産品ブランドを100件構築することを目指しています。
この高官は「私たちは単に高品質な製品を選んでいるのではなく、生産から販売まで、産業チェーン全体にわたる品質管理システムを構築しているのです」と強調しました。「ブランドアイデンティティーの統一、生産の標準化、そして市場主導の運営を通じて、重慶の特色ある農産品の国際的認知度を高めていきます」
豊都のスパイシーチキン産業はその好例です。ブランド構築を原動力に、2024年の売上高は7億元に達し、前年比27%増を記録、3000人以上の雇用を創出しました。2027年には売上高は20億元を超えると予測されています。
「一帯一路」構想の実施と成都・重慶経済圏(Chengdu-Chongqing economic zone)の発展に伴い、重慶の農業セクターは新たな発展の勢いを得ています。Chongqing Municipal Agricultural and Rural Affairs Committeeの関係当局者は、重慶市は農業のサプライサイドの構造改革をさらに深化させ、農業生産、加工、流通および販売の一体化した発展を促進し、国際的な影響力を持つ農産品ブランド体系を構築していくと述べました。
今後、重慶は世界市場とのつながりを強化し、より多くの高品質な農産品の海外展開を促します。同時に、デジタル技術とインテリジェント技術を活用して、伝統的な農業のアップグレードを推進し、生産効率と製品品質の双方を向上させ、より上質な重慶の味わいを世界中の消費者に届けます。
世界的な農業変革という、この新しい時代に、重慶は開放性とイノベーションを取り入れ、山地型農業の質の高い発展に新たな1章を記し、重慶の経験を通じて世界の農業の持続可能な開発に寄与していきます。
ソース:Chongqing Municipal Agricultural and Rural Affairs Committee