映画『ゴジラ』シリーズに出演した俳優ケイリー・ホトルさんが急逝した。
交通事故により、18歳の若さでこの世を去った。
7月21日(現地時間)、アメリカの現地メディアによると、ホトルさんはメリーランド州フレデリック郡アイジャムズビル近郊で発生した交通事故で死亡した。
事故車両は19歳の男性が運転していた。車は片側1車線の道路を外れ、排水設備に衝突したという。現地の捜査当局は、スピードの出しすぎが原因の一つだった可能性があるとみて、詳しい経緯を調べている。
ホトルさんは事故直後、外傷センターに搬送されたが、その後、死亡が確認された。運転していた男性は、命に別条のないけがを負ったと伝えられている。

ホトルさんは、アメリカ手話を母語とするろう者の家庭に生まれた。母親は韓国系で、幼少期に養子縁組されたという。
2021年公開の映画『ゴジラvsコング』ではジア役を務め、世界中の映画ファンにその名を知られるようになった。劇中のジアは、コングと手話で意思を通わせ、特別な絆を育む人物だ。ホトルさんは、手話と繊細な表情を生かした演技で深い印象を残した。
2024年公開の続編『ゴジラ×コング 新たなる帝国』にも、同じ役で出演。スクリーンの外ではテキサスろう学校に通い、陸上選手としても活動していた。
突然の訃報を受け、映画界やろう者コミュニティーから追悼の声が相次いでいる。共演したミリー・ボビー・ブラウンは「この知らせを聞いて、とても悲しい」と哀悼の意を示した。

アカデミー賞受賞俳優のマーリー・マトリンも、ホトルさんの美しさと才能が長く記憶されることを願う趣旨の追悼メッセージを寄せた。映画『コーダ あいのうた』に出演したトロイ・コッツァーや、次回作で共演する予定だったアラクア・コックスも、遺族に慰めの言葉を伝えた。
ホトルさんが在学していたテキサスろう学校も、公式アカウントを通じて追悼文を発表した。学校側は「私たちの心は、ケイリーの家族や友人、同級生、そして彼女を愛したすべての人とともにある」とし、遺族のプライバシーを尊重するとともに、事故の経緯について憶測を控えるよう呼びかけた。
父親のジョシュア・ホトルさんは、SNSを通じて娘への深い愛情を伝えた。
ジョシュアさんは「私たちがともに過ごした18年間に心から感謝している。その時間がもっと長く続いてほしかった」とつづった。さらに、事故車両を運転していた19歳の男性に対しては「あなたを許した」とし、「この出来事で、あなたの残りの人生まで台無しにしないでほしい」と伝えたという。



