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「名簿公開も」BTS公演のホテル料金“ぼったくり”に大統領が激怒、メンバーも苦言 問われる文化都市の品格

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「名簿公開も」BTS公演のホテル料金“ぼったくり”に大統領が激怒、メンバーも苦言 問われる文化都市の品格
  • 「名簿公開も」BTS公演のホテル料金“ぼったくり”に大統領が激怒、メンバーも苦言 問われる文化都市の品格

BTSの公演を前に広がる釜山(プサン)の宿泊費“ぼったくり”騒動に、ついに大統領まで苦言を呈した。

李在明(イ・ジェミョン)大統領は5月27日、釜山BEXCOでユネスコ世界遺産委員会の開催準備状況について報告を受けるなかで、BTS公演に関連した宿泊料金の高騰問題に言及した。

【注目】ホテル料金“ぼったくり”、BTSメンバーが苦言

李大統領は「釜山が今回、BTS公演に関連した、いわゆる“宿泊費ぼったくり”のためにイメージがかなり悪くなっている。改善しなければならない」と指摘。さらに「大規模イベントを誘致するとき、宿泊費ぼったくりの話がまた出れば、釜山全体に対するイメージが非常に悪くなる」と語気を強めた。

それだけではない。

李大統領は「観光産業の一番の障害になるのは、不親切、ぼったくり、人種差別のようなもの」とし、「観光客が少し来ると思えば、ぼったくったり、余計に侮辱的な言葉を投げたりして、YouTube動画が一度上がれば一瞬で壊れる」とも警告した。

さらに、「宿泊費を少し多く取ろうとして、地域全体に迷惑をかけている」と批判し、「そういう業者については名簿公開のようなこともすればいい」とまで述べた。

李在明大統領
(写真提供=OSEN)李在明大統領

李大統領がここまで踏み込んだのは、今回の問題が単なる宿泊料金の高騰では済まなくなっているからだ。

BTSは世界中からファンを呼べる。だが、そのファンを迎える街が「この機会に稼げるだけ稼ぐ」という姿勢を見せれば、Kコンテンツの力は地域の好印象につながらない。

むしろ、世界的アーティストの公演が、都市の受け入れ体制の弱さをさらす場になってしまう。

BTSメンバーも苦言「本当に」

この問題については、BTSメンバーもすでに苦言を呈していた。

BTSは6月12、13日に「BTS WORLD TOUR 'ARIRANG' IN BUSAN」を開催する予定だ。デビュー記念日である6月13日前後に開かれる公演ということもあり、国内外のファンから大きな関心が集まっている。

BTS
(写真提供=BIGHIT MUSIC)BTS

しかし公演を前に、釜山の一部宿泊施設で料金が急騰。オンラインコミュニティやSNSには、普段より何倍、何十倍にも値上がりしたという投稿が相次いだ。

これに対し、RMは5月26日のライブ配信で「釜山の宿泊問題でニュースがたくさん出ている」と切り出した。

そのうえで、「もちろん繁忙期、閑散期によって価格変動はあり得るが、適当にしましょう。本当に」と述べた。

この「適当にしましょう。本当に」という言葉は、かなり重い。RMが言っているのは、需要に応じて価格が上がること自体を否定しているわけではない。問題は、その範囲を超えた過度な値上げや、既存予約を取り消して高値で再販売するような行為だ。

釜山出身のJIMINも、「ファンが釜山に来るたびに良い思い出だけを持って帰ってほしい」と残念な気持ちを示した。

世界中から釜山を訪れるファンに、良い記憶を残してほしい。地元出身のJIMINにとっても、今回の騒動は見過ごせない問題だったはずだ。

5万ウォンの部屋が300万ウォンに?

では、実際にどれほど高騰しているのか。

韓国メディアでは、平常時5万ウォン(約5000円)台だった宿泊施設が、公演当日に300万ウォン(約30万円)台まで上がったというケースが紹介された。

さらに、6月4~6日には1泊6万ウォン(約6000円)で予約できる宿泊施設が、コンサート期間には76万ウォン(約7万6000円)まで上がったという投稿も拡散された。

単なる値上げだけではない。一部では、すでに入っていた予約を宿泊業者側が一方的にキャンセルし、その後、より高い価格で再販売したという疑惑まで出ている。

あるファンは「改装を理由に予約をキャンセルされたのに、10倍に上げた価格で再び営業していた」と訴えたという。

李大統領も、この点を問題視している。「人々は実際に高く取られるから怒っているのではない。それは市場原理だ。10万ウォンで予約したのに、業者側が変な理由でキャンセルした後、他のところに100万ウォンで売るから怒るのだ」と指摘した。

需要が高まったから値段が上がることはある。しかし、すでに成立した予約を取り消し、さらに高く売り直すような行為は、ファンから見れば明らかに「足元を見られた」と感じる。

その怒りは、釜山という都市全体への反感に変わりつつある。実際、韓国のネット上では「自分が釜山市民であることが恥ずかしい」「釜山公演をキャンセルしてほしい」「二度と釜山でコンサートをしなければいい」「釜山では1ウォンも使わない」といった反応も出ている。

一部ファンは、宿泊を諦めて日帰りや夜行バスで移動する選択まで検討しているという。

BTSが呼び込むはずだった観光消費が、宿泊費ぼったくりへの反発によって、逆に地域消費の拒否へ向かっているのだ。

釜山市も「公正宿泊チャレンジ」へ

もちろん、釜山市も何もしていないわけではない。

宿泊費高騰への批判が強まるなか、釜山市は「公正宿泊チャレンジ」を進めている。これは、公演期間中の宿泊費負担を減らし、健全な観光文化を作るための民官協力プロジェクトだ。

BTS
(写真提供=OSEN)BTSの光化門公演

具体的には、地域の寺院、教会、大学、公共機関などが、無料または低価格で宿泊場所を提供する。

報道によると、梵魚寺、弘法寺、仙巖寺など地域の寺院3カ所がテンプルステイを提供。また、7つの教会も宿泊支援に乗り出した。カトリック系施設も、6月12日から14日まで教育館を開放し、60人規模の宿泊施設を運営する予定だ。

大学では釜山大学、釜慶大学、高神大学が参加し、公共機関では鉄道人材研修院などが宿泊施設を提供する。

現在までに参加宿泊施設は100室以上、受け入れ人数は400人以上とされる。多くは無料で、有料の場合も最大13万1000ウォン(約1万3000円)程度に抑えられるという。

さらに、一部ホテルはキャンセル客室が出た場合、既存の正常価格で販売する形でキャンペーンに参加する。

対応としては評価できる。

実際に宿泊先を探すファンにとって、寺院や教会、大学、公共施設が開放されることは助けになるだろう。釜山市としても、都市イメージの悪化を食い止めるために急いで動いている。

ただし、ここに今回の問題の本質もある。世界的アーティストの公演で訪れるファンに対し、寺や教会、大学、公共施設が急きょ宿泊場所を提供しなければならない状況そのものが、受け入れ体制の弱さを示しているからだ。

Kコンテンツは世界中から人を呼べるが、迎える側の都市がそれにふさわしい準備をできているかは、また別の問題なのだ。

問われている“文化都市”としての成熟度

韓国は、BTS、K-POP、ドラマ、映画で世界中の人を動かす国になった。

いまや韓国コンテンツは、単に輸出されるだけではない。ファンはアーティストを追って韓国を訪れ、都市を歩き、食事をし、宿泊し、地域で消費する。文化コンテンツは、観光と地域経済を動かす大きな力になっている。

だからこそ、今回のような“ぼったくり”のイメージが世界的に広がるのは痛い。

世界的な公演を“一時的な稼ぎどき”としか見なければ、その都市は短期の宿泊収入を得る代わりに、長期的な信頼を失う。

高陽総合運動場
(写真=高陽市)4月には高陽市でBTS公演が行われた。高陽総合運動場の様子

本紙『スポーツソウル』は今回の騒動について、Kコンテンツ強国になった韓国社会の根深い「一発狙い主義」の素顔が出たと指摘している。

同紙は、文化そのものよりも「今回の機会にどれだけ稼げるか」に集中する短期的な態度が残っているとし、BTS釜山公演の宿泊費騒動はその現実を露骨に示していると批判した。

これは、かなり本質的な指摘だ。どれほど素晴らしいアーティストが公演をしても、訪れたファンが宿泊で不快な思いをし、予約を一方的に取り消され、過度な料金を突きつけられれば、その記憶は公演の感動と一緒に残ってしまう。

地域に訪れるファンは、ステージだけを見に来るわけではない。空港に着いた瞬間から、宿に泊まり、食事をし、街を歩き、帰国するまで、そのすべてを「韓国での体験」として記憶する。

つまり、Kコンテンツの競争力は、アーティスト本人だけでなく、そのコンテンツを迎える都市の態度、商人の良心、行政の対応まで含めて評価されるわけだ。

BTSは世界中からファンを呼べるが、そのファンに「また来たい」と思わせられるかどうかは、都市の側にかかっている。

宿泊費ぼったくりの問題は、釜山が“文化都市”としてどこまで成熟しているのかという課題も浮かび上がらせた。

Kコンテンツの成功を、一時の“稼ぎどき”で終わらせるのか。それとも、世界中のファンが安心して訪れられる文化都市の力に変えるのか。問われているのは、まさにそこだ。

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《スポーツソウル日本版》
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