ついにキャプテンが合流した。
韓国代表のキャンプ地が一気に熱を帯び始めた。
ソン・フンミン(33、LAFC)は5月27日(日本時間)、米ユタ州ヘリマンに位置するMLSレアル・ソルトレイクの練習施設「ザイオンズ・バンク・トレーニングセンター」で行われている代表合宿に合流した。練習前、記者から“キャリア4度目のW杯挑戦”について問われると、「何度目の出場かは重要ではない。W杯の話をすると、いつも子供のような気持ちになる」と笑顔を見せ、「初めて出場した時のように、ときめきを持ってしっかりと準備したい」と語った。
ソン・フンミンがW杯デビューを果たしたのは、2014年のブラジル大会。2018年ロシア大会ではドイツを2-0で撃破した“カザンの奇跡”で決定的な追加点を挙げ、2022年カタール大会ではポルトガルとの最終戦(2-1)で劇的なアシストを記録して勝利を牽引した。韓国を2002年、2010年に続く史上3度目の決勝トーナメント進出へと導いた功労者だ。

だが、そこに慢心はない。「当然、前回の大会よりも良い結果を得たい。だが、安易に予測はできない」と兜の緒を締め、「相手も最善を尽くして準備してくる。私たちがどれほど切実に、強い覚悟を持って準備できるかが重要だ」と強調した。
高地対策とリーダーの役割
今大会、韓国代表はグループリーグ第1戦(チェコ)、第2戦(メキシコ)を、高地に位置するメキシコ・グアダラハラの「アクロン・スタジアム(標高1571m)」で戦う。そのため、現在は環境が近い標高1460mのソルトレイクシティで事前キャンプを行っている。
26日の夜遅くに合流したソン・フンミンは、翌27日から練習に参加。所属チームのLAFCですでにメキシコでの試合(標高2000m超)を経験している彼は、「(北中米チャンピオンズカップの)準決勝では標高2800mほどでプレーしたが、ホームチームの選手でさえも苦労していた。より過酷な環境を経験してきた分、今回の適応はスムーズにいくと思う」と自信を覗かせた。
練習では、同じ1992年生まれのイ・ジェソン(マインツ)をはじめ、ファン・ヒチャン(ウルヴァーハンプトン)、チョ・ギュソン(ミッティラン)ら海外組とともに汗を流した。ボール回し(ロンド)の際には、後輩たちに「もっと速く!」「いいぞいいぞ!」と声をかけ、チームの雰囲気を明るく盛り立てるリーダーとしての姿も見られた。
運命の初戦まで残り15日
6月12日に行われるチェコとのグループリーグ初戦まで、残された時間はあとわずかだ。

ソン・フンミンは「ディテールの重要性」を説く。「パスの方向一つにしても、どのように展開するかを練習で合わせなければならない。目をつぶっていても仲間の位置がわかるレベルにする必要がある。短い時間だが、条件は全チーム同じだ。できる限りのすべてを尽くさなければならない」と、チームに改めて意識の共有を促した。
今大会から出場枠が48カ国に拡大されたことに伴い、決勝トーナメントは「ベスト32」から始まる。大会に先駆け、最終メンバー発表の場でホン・ミョンボ監督は、グループリーグ突破を当面の目標に掲げていた。

アジア人初のプレミアリーグ得点王に輝くなど、韓国サッカー史上最高のスターとして君臨するソン・フンミン。絶対的エースがその真価をいかんなく発揮すれば、チームが掲げる目標を超え、さらなる好成績を残す可能性も決して夢ではないだろう。
(構成=ピッチコミュニケーションズ)
Copyright @ 2018 Sportsseoul JAPAN All rights reserved.
◇ソン・フンミン プロフィール
1992年7月8日生まれ。韓国・江原道出身。身長183cm。サッカー大韓民国代表キャプテン。小学校と中学校ではサッカー部に所属せず、韓国代表経験のある父ソン・ウンジョン氏から直接指導を受けた。2010年にドイツのハンブルガーSVでプロデビューし、バイエル・レバークーゼンを経て2015年にイングランドのトッテナムへ移籍。2021-2022シーズンにアジア人初のプレミアリーグ得点王を受賞。2025年夏で10年在籍したトッテナムを退団し、同年8月7日に米メジャーリーグサッカーのロサンゼルスFCに加入。愛称は「Sonny(ソニー)」。



