「HYBE、4人組の新ガールズグループ誕生。最後のメンバーはサクラ」
そんな見出しを見て、一瞬だけLE SSERAFIMの宮脇咲良を思い浮かべた人もいたのではないか。
そう見出しを打った韓国メディアも、その引っかかりを意識していたのかもしれない。
もちろん、今回発表されたのは宮脇咲良ではない。HYBEとアメリカのゲフィン・レコードによる新ガールズグループ「SAINT SATINE」の最終メンバーとして合流した、日本出身のサクラ(咲来、SAKURA)だ。
“同じ名前で先に巨大な存在がいる”問題
スカウトプロジェクト『WORLD SCOUT: THE FINAL PIECE』から誕生したSAINT SATINEは、4人組ガールズグループ。エミリー、レクシー、サマラに続き、1万4000対1の競争を突破したサクラが最後の“ピース”として加わった。

オーディションの集大成となる最終審査では新曲『PARTY b4 the PARTY』のステージに立ち、難度の高いスプリットを成功させた。審査員からは、スター性だけでなく、それをステージで爆発させる力があると高く評価された。
このニュースに触れたとき、最初に引っかかったのは、やはり名前だ。
韓国で「サクラ」といえば、IZ*ONEを経てLE SSERAFIMで活動する宮脇咲良の存在感があまりにも大きい。しかもLE SSERAFIMもHYBE傘下のグループだ。HYBE、ガールズグループ、日本出身、サクラ。この要素が並べば、一瞬「あのサクラ?」となっても不思議ではない。

これは単なる「名前が同じ」という問題とは少し違う。正確には、“同じ名前で先に巨大な存在がいる”問題だ。
K-POPでは、活動名が短く、覚えやすいほど強いブランドになる。一方で、その名前がすでに別の人気アイドルと結びついている場合、新しく登場する同名メンバーは、デビュー前から比較の視線を背負うことになる。
実際、K-POPには同じ活動名で知られるアイドルが少なくない。少女時代のユナとITZYのユナをはじめ、ENHYPENのソヌとTHE BOYZのソヌ、LE SSERAFIMのチェウォンとtripleSのチェウォン、NCTのドヨンとTREASUREのドヨン、NewJeansのハニとEXIDのハニ、NMIXXのジウとHearts2Heartsのジウなど。
いずれもファンにとっては別人だとすぐわかるが、ライト層や海外ファンにとっては混同の余地がある。
実際、名前の混同は、ときに現場レベルの騒動にもつながる。昨年7月、ある地域イベントのポスターに「テヨン出演」と書かれていたことで、少女時代・テヨンが出演すると思い込んだ人々が殺到。だが、実際に出演予定だったのは同名のトロット歌手キム・テヨンだった。しかも少女時代テヨンの本名もキム・テヨンだ。

結果的に、少女時代・テヨン側には「出演を断ったのか」というような誤解が向けられ、出演予定だったもう一人のキム・テヨン側も深く傷つくという、誰も得をしない騒動になった。
もちろん、名前が同じだからといって不利とは限らない。むしろ最初の認知を得るきっかけになることもある。「もう一人のサクラ」という見られ方は、本人にとって重荷であると同時に、強いフックにもなる。
ただし、そこから先は本人の実力で、その名前に新しい意味を足していくしかない。
最初はどうしてもLE SSERAFIMの宮脇咲良を思い出されるだろう。だが、活動を重ね、ステージを積み上げれば、同じ名前にも別の意味が生まれる。

宮脇咲良が「サクラ」という名前をK-POPの中で大きなブランドにしたように、SAINT SATINEのサクラもまた、自分だけの「サクラ」を作っていくことになる。
そのとき初めて、「サクラ」という名前は混同のきっかけではなく、もうひとつの新しい記憶としてK-POPファンに残るはずだ。
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