「もう無理だ」とBTS・JIMINが話した。
だが、その言葉さえ今は“ピョマルラ”の文脈で消費されてしまう。
JIMINは4月2日、秋山成勲(チュ・ソンフン)のYouTube番組に出演し、ダイエットについて率直に語った。
ロサンゼルスでのソングキャンプ中はしっかり食べていたが、帰国後に減量したこと、そして以前のように「食べないダイエット」はもうできないと明かしたのだ。若い頃はそれで乗り切れたが、今はきつい。そんな実感のこもった話だった。
ところが、この発言は一部の韓国メディアで「BTS・JIMIN、“ピョマルラ金髪”の秘訣」といった見出しで処理された。本人は極端な減量のしんどさを語っているのに、それが“どうすればあそこまで痩せられるのか”というノウハウのように回収されているわけだ。

このズレにこそ、いまの「ピョマルラ」が置かれた位置がよく表れている。
「ピョマルラ」が美の基準に?
「ピョマルラ」は、骨(ピョ)が浮き出るほど痩せた(マルダ)体形を指す韓国の新造語だ。もともとは、行き過ぎた減量や痩せすぎた体への警戒をにじませる言葉でもあった。
だが最近は、その意味合いが少しずつ変わってきた。いまや「ピョマルラ」は、危うさを含んだ言葉というより、“理想的に細い体”を褒めるための言葉として流通している。
実際、最近の韓国芸能ニュースでは、その使われ方がかなり露骨だ。女優キム・ジウォンの痩せた姿には「ピョマルラ」という単語とともに賛美の声が集まり、コ・ヒョンジョンやハ・ジウォンの急激に細くなった姿も話題になった。Girl’s Day・ヘリの記事でも、細い肩のラインや折れそうな腕がそのまま“見どころ”のように扱われていた。


つまり、「骨が浮き出るほど痩せた」という本来なら不安も伴うはずの状態が、いつの間にか美しさの証拠のように消費されているのだ。
もちろん、そうした空気に対する警戒も出ている。韓国メディアの中には、かつては健康的な体が理想とされていたのに、最近は“骨が見えるほど細い体”が称賛されるようになったと指摘する記事もあった。そこでは、「ピョマルラ」が単なる流行語ではなく、誰かにとって無理な減量の憧れになりかねないことへの懸念も示されていた。
その危うさは、芸能人本人の証言を見ればなおさらはっきりする。
歌手ヒョナは過去、極端なダイエットで健康を損ねた経験を明かし、今はもうそんなやり方はできないと話した。EXIDのハニも、健康な状態のほうが大事だと強調している。歌手でタレントのカンナムは、デビュー前に3カ月という短期間で30kg減量し、その過程で2度も倒れたと振り返った。

ここにあるのは、“努力して理想の体を手に入れた”という成功談ではない。痩せることが評価と直結し、その過程で身体が削られていったという警告を込めた経験談だ。
だからこそ、JIMINの発言も本来は別の意味で読まれるべきだろう。「昔は食べないダイエットをしたが、今はもう無理」という言葉は、極端な減量の限界を知っている人の実感に近い。だが、それが“ピョマルラの秘訣”として見出し化された瞬間、警戒の言葉は再び憧れの言葉へと反転してしまう。
いまの「ピョマルラ」流行が危ういのは、まさにそこにある。警戒のニュアンスが含まれた言葉だったはずのものが、いまは理想の細さを褒める言葉として流通している。JIMINの「もう無理だ」というしんどささえ“秘訣”に変えてしまうなら、その空気自体を疑うべき時期に来ているのかもしれない。
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