報道番組『クローズアップ現代』(NHK総合)でキャスターを務める桑子真帆アナウンサーが、2026年4月で就任5年目を迎えるにあたり、新年度に向けた決意や番組への思いを明かした。

桑子アナウンサーは「アナウンサーとして、これほど長く一つの番組を担当するのは初めて」と振り返り、この4年間で450本以上の放送に携わり、多くの「現代(いま)」を伝えてきたと実感しているという。
スタジオでのゲストの話や、現場で見て聞いて感じたことは「すべてが自分の糧になっている」と語る 。特に印象深かった取材として2023年のウクライナやロシアの人々への取材を挙げ、「それぞれが抱える不安や怒り、葛藤、そして多様な『正義』の存在を痛感しました。異なる立場の視点を想像することが、この世界を少しだけ良い方向に導いてくれるのではないかなと感じます」と述べた。
また、同番組を続ける中で、社会が多くの生きづらさを抱えていることにも気づかされるという 。職場や学校、家庭など、さまざまな場所で相談できずに孤立し、追い込まれてしまう人がいる現実に「何とかならないものかと思う日々です」と明かした 。重たいテーマを扱うことも多い同番組だが、希望も忘れたくないと強調。「だからこそ、番組でもそんなテーマを大切にしていきたいし、私自身も希望を持ちながら日々を生きていきたいです」とコメント。
日々のささやかな楽しみの一つは、自宅の観葉植物だという。「春になると次々と芽吹くのですが、その姿を見ると前に進む力をもらえるような気がします。仕事からいったん離れて、スナック菓子をつまみながらドラマや映画を見る時間も、大切な時間です」とプライベートな一面も覗かせた。
新年度に向けては、「『伝える』ではなく『伝わる』キャスターを、より追求していきたいと考えています。情報をそろえるだけでは意味がない。言葉選びや構成、視覚的な工夫を重ね、最終伝達者として納得できる形でお届けしていきたいと思っています」と決意を語った 。視聴後に「気づきがあった」「考えさせられた」と感じてもらえる番組を目指しつつ、速報性も大切にしながら、その年を振り返ったときに「こんな年だった」と思ってもらえるような27分を届けたいとしている。「新年度も、多彩で皆様の『知りたい』に応える番組づくりを続けていきます」と意気込んだ。



さらに、新年度を目前に控えた3月30日からの放送では、経済、スポーツ、生活に関する多彩なテーマを予定している。30日は大リーグ開幕特集として、大谷翔平選手の進化や、今年海を渡ったブルージェイズの岡本和真選手、ホワイトソックスの村上宗隆選手ら内野手たちの挑戦の行方に迫る。31日はホルムズ海峡封鎖の長期化に伴う原油クライシスを取り上げ、4月1日は金利上昇などを背景に増加する住宅ローン返済破綻リスクについて掘り下げる。










