「韓国に返品しろ」
中国ファンの怒りが収まらない。韓国出身で、かつて韓国代表だった中国代表イム・ヒョジュン(中国名:リン・シャオジュン)がミラノ・コルティナ冬季五輪で不振を重ねるなか、期待を寄せていた中国世論が一転、厳しい視線を向けている。
【写真】同性後輩へのわいせつ…中国に帰化したイム・ヒョジュン
8年ぶりにオリンピックの舞台に立ったイム・ヒョジュンが結果で応えられず、批判のトーンも急速に強まっている。
イム・ヒョジュンは2月13日(日本)、イタリア・ミラノのアイススケートアリーナで行われたショートトラック男子1000メートル準々決勝に出場し、1分25秒782を記録。5人中最下位だった。
スタートから流れに乗れず、レースを通して先頭集団との差を詰められないまま後退。かつて「イム・ヒョジュン」時代に見せていた爆発的なインコース追い抜きは影を潜めていた。
予選では相手選手のペナルティによりアドバンスで辛うじて通過したが、準々決勝で即敗退し、期待には応えられなかった。

一方、同組でレースを走った韓国のイム・ジョンオンは準々決勝を突破して決勝まで進出し、銅メダルを獲得。過去のインタビューでイム・ヒョジュンをロールモデルだと語っていたイム・ジョンオンが、オリンピックの舞台でその存在を超える形となり、強烈な対比を生んだ。
イム・ヒョジュンの不振は単発ではなかった。今大会の混合2000メートルリレーでも、彼は予選のみの出場にとどまり、準決勝と決勝ではベンチを温めた。当時、中国のコーチ陣が意図的にイム・ヒョジュンを外したのではないかという、いわゆる「パッシング論争」も浮上したが、個人種目の1000メートルですら競争力を示せなかったことで、そうした議論も勢いを失いつつある。
中国メディアの評価は辛辣だ。
「捜狐ドットコム」は「最下位で反撃すらできなかった。英雄の老い、中国ショートトラックに全盛期を捧げられなかった悔しさ」と題した記事でイム・ヒョジュンを強く批判。「レースを通じてスピードを上げたり、ポジション争いを仕掛けたりする場面はほとんど見られなかった。立ち向かう姿勢を示せなかった。かつての彼を知る観客にとっては、“英雄の老い”という嘆きを避けられない」と指摘した。
『新浪体育』も「追い抜くチャンスすらつかめず、最下位で終わった」と手厳しい評価を下した。中国のSNSでは批判がさらに露骨になり、「高い金を払って連れてきたのに、この結果は何だ」「韓国に返品しろ」といった失望の声が相次いでいる。
批判が高まるなか、イム・ヒョジュンは自身のSNSに「最後まで応援してほしい」と短いメッセージを投稿したが、世論の熱は簡単には冷めそうにない。
なお、イム・ヒョジュンは帰化規定の影響で北京五輪には出場できず、今回のミラノ五輪が事実上、帰化後初のオリンピック出場となった。長い待機期間を経てつかんだ機会だったが、ここまでの成績は期待とは程遠い。
残る競技で巻き返しがなければ、イム・ヒョジュンは「期待に応えられなかった帰化ケース」との評価を免れそうにない。中国ファンの怒りがここまで噴き出しているのは、その期待の大きさの裏返しでもある。
(記事提供=OSEN)
■【写真】「金を稼ぐときだけ中国人?」ミラノ五輪で銀メダルの“モデル選手”谷愛凌



