「やり直しているように見えた」
それが、ファン・ハナ(37)をめぐる最大の誤解だったのかもしれない。
東方神起・JYJ出身のパク・ユチョンの元恋人で、南陽乳業創業者の孫であることから“ミルク姫”とも呼ばれたファン・ハナは、昨年12月に麻薬容疑で逮捕され、今年1月20日、2023年に知人2人に覚醒剤を注射した疑いで起訴された。
過去に服役し、出所後は家族と暮らし、メディアの前で後悔の言葉も口にしていた人物が、なぜ再び同じ場所へ戻ってしまったのか。その問いが、いま改めて突きつけられている。
父親の絶望が現実に
ファン・ハナは2015年に覚醒剤を使用した容疑などで起訴され、有罪判決を受けた。その後の執行猶予中に再犯し、懲役1年8カ月の実刑を終えて2022年10月に出所している。
出所後の彼女は、麻薬から距離を置いているように見えた。済州島で家族と過ごし、2022年11月にはKBSの時事番組『時事直撃』(原題)に出演し、自身の中毒体験を赤裸々に語っている。
「皮膚や歯の損傷は当たり前で、鏡を見るたびに自分の姿にショックを受けた」「周囲の人にも、自分自身にも申し訳なかった」

これらの言葉は当時、「更生に向かっている証言」として受け止められた。しかし、こうした発言があったからといって、過去やその後の行為に対する責任が軽くなるわけではない。結果として彼女は再び麻薬に手を伸ばした。言葉と行動の間にあった溝は、どこにあったのか。
鍵となるのは、父親の言葉だろう。番組で父親は、娘を支えながらも、当時の心境を明かしていた。カウンセラーから「最終的には、家族でさえも手放すことになるのが麻薬中毒だ」と告げられ、その言葉に大きな絶望感を覚えたという。
この言葉は、父親にとって現実を突きつけられるものだった。ただし、その現実があるからといって、再犯という結果が容認されるわけではない。
依存症は、「反省しているかどうか」「後悔しているかどうか」とは別の次元で進行する。自分を責め、周囲に謝罪し、立ち直ろうとしているように見えても、それだけで止まるものではない。むしろ「反省している自分」という認識が、危うい安心感を生むことさえある。

実際、ファン・ハナは海外に滞在していた時期にも、共犯者との接触を試みたとされている。逃亡、再犯、そして再び捜査の対象となるまでの流れは、「立ち直れなかった」というより、「止まれなかった」と説明されがちだ。だがそれは、行為そのものの責任を免罪する表現ではない。
父親はかつて、「なぜ反省しないのか」と考えるたびに、信頼を失っていく自分が怖かったと語っていた。その恐れは、結果的に現実のものとなった。反省していないように見えたのではなく、反省という感情だけでは、再犯を防げなかったという事実が残った。
ファン・ハナのケースは、麻薬からの立ち直りがいかに困難かを改めて示した。反省や覚悟があっても、それだけでは止められない現実がある以上、「一度だけ」という考えがいかに危ういかを、この出来事は静かに証明している。
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