“K-POPの本場”にふさわしい大型アリーナ誕生となるのか。韓国・仁川(インチョン)広域市で、5万席規模の公演会場の建設計画が進められている。
国会文化体育観光委員会の委員長を務める「共に民主党」のキム・ギョフン議員は最近、韓国国内における公演インフラ不足という“産業競争力の根本的リスク”を指摘した。
海外ではK-POPアーティストが数万人規模の公演会場を連日満員にする一方、韓国国内では大手芸能事務所でさえも大規模ツアーの開催が難しい状況が続いてきた。
キム議員は「Kコンテンツの世界的地位は高まっているが、国内インフラは依然として後れを取っている」とし、「海外では数万人を収容するK-POP公演が開かれるのに、肝心の韓国国内にはそれに耐えられる公演会場が足りないという皮肉な現実がある」と伝えた。
そのうえで「韓国も世界的アーティストBTSを輩出したHYBEをはじめ、SM、JYPのような大手事務所が、韓国国内で大規模公演を行える5万席以上のKアリーナ公演会場が必要だ」と強調した。

キム議員は来年度より国費5億ウォン(日本円=約5359万円)を投入し、首都圏における中・大型アリーナ建設に向けた調査研究を開始する予定だ。
「世界の人々が仁川空港から入国し、公演・観光・消費が融合したKカルチャー複合都市を仁川に築くべきだ」と、キム議員はビジョンを語った。
同計画では、仁川国際空港のある永宗島(ヨンジョンド)一帯で4カ所の候補地を挙げ、すでに文化体育観光部で検討が進められている。

キム議員は「韓国国内の公演市場が成長するには、5万人規模の専門公演場が不可欠だ。これは単なる地域開発ではなく、国家が進めるべき産業インフラだ」と、国を挙げたK-POP産業の成長を繰り返し強調していた。
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