「『新人監督キム・ヨンギョン』シーズン1は、8番目のプロチームを目指すための最初の一歩であり、“種をまく”プロジェクトだと考えている。実業団チームとプロチームの共存に、この番組が少しでも役立てば嬉しい」
韓国地上波MBCのバレーバラエティ番組『新人監督キム・ヨンギョン』の演出を務めるクォン・ラクヒPDが、企画意図や番組の成果、そして最終的な目標までを自ら語った。
クォンPDは11月17日、ソウル麻浦区上岩洞(マポグ・サンアムドン)のMBC本社で行われた記者懇談会で、「『新人監督キム・ヨンギョン』と必勝ワンダードッグスの最終的な目標は、プロ8番目のチームになることだ」と述べ、番組が目指す“バレーボール生態系との同行”を強調した。
9月28日に初回が放送された『新人監督キム・ヨンギョン』は、韓国バレーボール界の“女帝”キム・ヨンギョンがチーム創設に挑む過程を描いたバラエティ番組だ。
キム・ヨンギョンは「必勝ワンダードッグス」というチームを立ち上げ、トレーニングから試合運営、選手管理まですべてを総括した。チームには突然の現役引退で話題を集めた元代表選手のピョ・スンジュをはじめ、プロチームを戦力外となった選手、プロ入りを夢見る選手など計14人が参加している。

クォンPDは「選手ではなく“監督キム・ヨンギョン”への確信があった」と語る。
「キム・ヨンギョンは豊富な海外経験を持つレジェンド選手だ。2021年東京五輪を見ても、選手とどうコミュニケーションを取るのか、どのように準備するのかがよくわかる。分析に優れ確実なキム・ヨンギョンのキャラクターを生かせると考え、このプロジェクトを始めた」
視聴者の反応は数字でも確認できる。『新人監督キム・ヨンギョン』は韓国全国の世帯基準で初回視聴率2.2%でスタートし、最高4.9%まで上昇。5週連続で日曜バラエティ部門の20~40代視聴率1位を記録し、日曜夜の強者として定着した。
グッドデータコーポレーションが発表した「ファンデックス」リポートでも、キム・ヨンギョンは非ドラマ出演者話題性部門で3週連続1位となった。
クォンPDは「キム・ヨンギョンのキャリアに傷をつけてはならないという思いが強く、重圧と責任感が非常に大きかったが、良い結果で応えることができて本当に良かった」とし、「PDとして視聴者に良いコンテンツを届けられたことがとても幸せで誇らしい」と語った。続けて「毎朝、視聴率を見る楽しみで目が覚める」と笑顔を見せた。

最終回を前に、視聴者の期待も高まっている。クォンPDは「キム監督が最も満足した試合であり、同時に最も怒りを爆発させた試合が最終回に収められている。ものすごい怒りを見せるキム監督の姿を見ることができるので、ぜひ本放送で見てほしい」と伝えた。
また「9月4日から編集を始め、今日まで一日も休まず続けてきた。多くのスタッフが『新人監督キム・ヨンギョン』のために莫大な努力を注いでいる。最後まで温かい関心をお願いしたい」と呼びかけた。
シーズン2を望む声も続いている。クォンPDは「熱い応援をいただいた分、良い知らせを届けられるよう努力したい。キム・ヨンギョン監督とワンダードッグスの選手、そしてMBCをしっかり説得してみる」と語った。
番組の人気が単発のバラエティを超え、バレーボール界と共に成長する新たなモデルへとつながるのかにも関心が集まっている。『新人監督キム・ヨンギョン』最終回は、韓国で来る11月23日午後9時10分に放送される。



