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【体験レポ】“きき酒日本一”を決める大会がいよいよ開催!お酒好き記者が体験したら想像以上に難しかった

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全国きき酒選手権メディア体験会
  • 全国きき酒選手権メディア体験会
  • 前回大会「第43回全国きき酒選手権大会」
  • 全国きき酒選手権大会
  • 本番さながらの大会セットに緊張が走る
  • 色だけで判断できないよう、黄色の紙にのせられている
  • 日本酒造組合中央会 理事 宇都宮 仁氏
  • 日本一の栄冠を勝ち取るには、お酒好きだけでは難しいようだ

 “きき酒日本一”を決める「全国きき酒選手権大会」が、11月15日(土)に大手町プレイス ホール&カンファレンス(東京都千代田区)で開催される。

前回大会「第43回全国きき酒選手権大会」

 同大会は日本酒に関する知識を問う筆記試験と、7種類の日本酒を飲み比べて判別する「きき酒」競技を行い、日本一を競うもの。今年は全国37都道府県の代表選手73名(うち大学生5名を含む)が出場。さらに、大学生対抗の部(20大学・48名)、社会人日本酒愛好会対抗の部(12チーム・24名)も同時開催され、総勢約150名が“日本一の舌”の座を競う。

全国きき酒選手権大会

 そんな本戦を前に、報道関係者を対象とした「きき酒メディア体験会」が10月30日(木)に開かれた。お酒好きの筆者は普段よりウキウキと、大会さながらのきき酒体験に臨んだ。

香りと味、そして記憶力。“日本一の舌”を決める真剣勝負

本番さながらの大会セットに緊張が走る

 出場者は、筆記試験とテイスティングの2種目で腕を競う。筆記では、日本酒の製造工程や地域ごとの特性など、幅広い知識が問われる。一方、テイスティングでは、7種類の日本酒を前半後半2回にわけて順位づけし、前後で同じ順位をつけられた数の多さを競う「順位マッチング法」という独自の方式が採用されている。単なる飲み比べではない。日本酒のわずかな香りや味の違いを感じ取り、記憶する。お酒の個性を見抜く集中力と再現力が問われるのだ。

色だけで判断できないよう、黄色の紙にのせられている

 会場のテーブルには、透明なカップに注がれた日本酒が、前半用・後半用あわせて14個。見た目はすべて無色透明で、頼れるのは鼻と舌、そして記憶だけだ。まずは前半戦。A~Gの7種類の日本酒を順にテイスティングし、「自分の好みの順」に1~7の順位をつける。つづく後半戦では、同じ7種類が順番を変えて再び登場。前後でどれだけ同じ順位をつけられるか、それが勝負のポイントだ。

 香りを確かめ、口に含み、余韻を比べる。一口ごとに表情を変える日本酒たちは、どれも個性がありながら、どこか似ている。「これが一番すっきりしている?」「いや、こちらの方が華やかかもしれない」と、頭の中で何度も順位が入れ替わる。“おいしい”や“好き”といった感覚だけでは判断できず、まさに、感覚の迷路だ。

日本酒造合中央会 理事 宇都宮 仁氏

 前半7分、休憩をはさんで後半7分。約15分の集中勝負が終わると、回答はマークシートで回収され、集計へ。静まった会場で採点を待つあいだ、日本酒造組合中央会 理事 宇都宮 仁氏に“コツ”を聞いた。

 「まずは香りを覚えることが一番大切です」と宇都宮氏。 「フルーティー/バナナ様の華やかさ/リムーバーのような揮発香/乳性っぽさ/油っぽさ/甘さなど、自分がわかる言葉で短くメモに残す。まず香りで候補を絞り、後口で確かめると順位がブレにくいんです」。香りが薄い酒ほど識別が難しいのだが、だからこそ「大きく外さない」感覚が必要、という。

 ほどなく結果が戻る。採点は前後の順位差の二乗を合計する方式。つまり完全一致、満点は0点、すべて間違えた場合は112点となる。全国大会の上位選手は8~20点台。平均は30点前後といわれる。わずかな差が勝敗を分ける、きわめて繊細な競技だ。ちなみに今回、筆者の点数は40点だった。平均(30点前後)には届かないが、大外しは少なかったようだ。迷った一杯の“最初の印象”を信じ切れなかった…それが反省点だ。

日本一の栄冠を勝ち取るには、お酒好きだけでは難しいようだ

 「第44回全国きき酒選手権大会」は、11月15日(土)に大手町プレイス ホール&カンファレンスで開催予定。“日本一の舌”をかけた本戦では、どんなドラマが生まれるのか。




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