韓国最大のコンビニチェーン「CU」が、日本への宅配サービスを11月よりスタートする。
CUは韓国国内で最低価格で利用できる業界初の「日本半額宅配」サービスを、来る11月3日にオープンすると発表した。
CUが今回ローンチする「日本半額宅配」は、韓国国内の物流スタートアップと提携して価格競争力を確保し、毎年着実に増加している日本行きの“逆輸入”宅配需要をコンビニに誘致するという戦略が練られている。
近年はK-ビューティーやK-ファッションなどの韓国製品が外国人、特に日本の消費者から大きな支持を受け、逆輸入市場もともに成長している。
実際、税関庁によると、今年1~8月までの逆輸入件数は過去最多となる約6100万件を記録しており、そのうち約55%にあたる約3370万件が日本であると示された。
これを受け、CUは実店舗からいつでも日本全域に合理的な価格で発送できる「日本半額宅配」サービスを、業界で初めて開始することになった。


主な想定利用者は、韓国国内でオープンマーケットや個人ストアを運営する小規模事業者、在日留学生の家族・知人、韓国旅行でショッピングをした後に日本へ物を送る観光客などである。
同サービスでは一般の宅配と同じく、CU店頭の宅配設備を通じてその場で宅配を受付することが可能で、CUの宅配アプリ「CUPOST」で事前予約もできる。通関に問題がなければ、配送期間は受付日を除いて最大3日と、韓国国内との差も大きくない。
サービスの利用料金は500g以下が1万4000ウォン(日本円=約1400円)、2kg以下が1万7700ウォン(約1880円)、5kg以下が2万5500ウォン(約2700円)、10kg以下が3万7700ウォン(約4000円)、20kg以下が6万6600ウォン(約7080円)。韓国国内最低レベルの同一の海外配送サービス(2kg以下運賃基準)と比べて最大約83%安い。
CUがこれほど低価格で海外への宅配サービスを運営できる背景には、物流スタートアップSTLとの協業がある。両社は自社のプロモーションおよびマーケティングで不要なコストを削減し、マージンを最小化して顧客に最大のメリットを提供することに重点を置いた。
CUは日本半額宅配サービスのオープンを記念して、11月末までの割引プロモーションも準備した。500g以下の物品について、正規価格1万4000ウォンから9900ウォン(約1000円)への超特価割引を行うというものだ。イベントの詳細はCUの自社コマースアプリ「ポケットCU」で確認できる。
BGFリテールのパク・ジョンソンCX本部長は、「コンビニはK-フード中心の商品の輸出が一般的だったが、今回の日本半額宅配を通じてK-コンビニのサービスまで海外に進出するという点に大きな意味がある」と述べ、「今後もCUは韓国国内と海外の利用者を繋ぐ差別化されたライフスタイルプラットフォームとして、その役割をさらに拡大していく」と語った。
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