性犯罪の容疑で起訴されたボーイズグループNCT出身のテイルが、控訴審でも実刑判決を受けた。
10月17日、ソウル高等裁判所第11-3刑事部は、性暴力犯罪の処罰などに関する特例法違反(特殊準強姦)の容疑で起訴されたテイルを含む3人に対する控訴審の判決公判を開いた。
控訴審では、被告と検察の控訴がどちらも棄却された。これにより、テイルの懲役3年6カ月の実刑判決が維持された。
テイルは友人2人と共に、2024年6月13日午前2時33分ごろ、ソウル・梨泰院(イテウォン)の飲食店で知り合った中国人女性を酒に酔わせ、タクシーで瑞草(ソチョ)区にある共犯者の自宅に連れて行き、泥酔して意識を失ったその女性を集団で性的暴行した容疑をかけられた。
この事件により、テイルは所属していたNCTから脱退させられ、所属事務所SMエンターテインメントとの専属契約も解除された。

1審の裁判所は7月10日、テイルら3人にそれぞれ懲役3年6カ月を言い渡し、性暴力治療プログラム40時間の履修、身元情報の公開・告知、児童・青少年および障がい者関連施設への5年間の就業制限を命じた。
裁判所は「被害者が酒に酔って抵抗不能の状態であったことを利用し、順番に性的暴行を加えた点で、犯行の質は極めて悪質だ」とし、「被害者は外国からの旅行者であり、見知らぬ地で被害に遭ったことで精神的に大きな苦痛を受けたと見られる」と厳しく指摘した。
9月17日に行われた控訴審初公判で検察側は、「事案の重大性に比べて量刑があまりにも軽い」とし、テイルに懲役7年を言い渡すよう裁判所に求めた。
一方でテイル側は、被害者と示談が成立している点を強調。最終弁論でテイルは「一生償いながら生きていく。二度と罪を犯さない。法の重みを忘れず、正直に生きていく。ご迷惑をかけたことを改めてお詫びする」として、寛大な判決を求めていた。
人気ボーイズグループのメンバーから一気に転落したテイル。再びステージへ立つ日は、もう訪れないかもしれない。
◇テイル プロフィール
1994年6月14日生まれ、本名ムン・テイル。2013年にSMエンターテインメントに入り、約3年半、練習生として過ごした。2016年4月にボーイズグループNCTの初ユニット「NCT U」のメンバーとしてデビュー。同年7月には「NCT 127」のメンバーとしてもデビューした。2021年7月、インスタ開設から1時間45分でフォロワー100万人を突破し、当時のギネス記録を更新した。2024年8月、性犯罪関連の刑事事件で提訴された事実が確認され、グループ脱退が発表された。