韓国では毎年、秋夕(チュソク)の時期に特番スポーツ大会『アイドルスター選手権大会』(アユクデ)が行われる。
K-POPアイドルたちが、陸上競技やアーチェリー、リレー、フットサル、ボウリング、射撃などの種目でチーム対抗戦を繰り広げる“運動会形式”の人気特番だ。今年は放送15周年で、本日(10月6日)から韓国MBCで第1部(計3部)の放送が始まる。
出場者は過去最多の61チーム・374人にのぼり、例年以上の盛り上がりが期待される。
このアユクデには、長らくまことしやかに語られる噂がある。それは、アユクデがアイドルたちの“恋の聖地”だというものだ。

一部のアイドルがバラエティやインタビューで「アユクデで仲良くなった人がいる」と語ったり、番組カメラやファンカム(ファン撮影映像)に目を合わせる姿や舞台裏での会話が映ったりしたことが、その理由だろう。
“恋の聖地”説、事実との証言?
しかし、この噂をはっきりと「事実だ」と主張したアイドルもいる。ガールズグループLOVELYZのメンバー、ジン(本名パク・ジウ)だ。
彼女は2023年、自身のYouTubeチャンネルを通じてファンからの様々な質問に答えていた。
その際、アイドルの恋愛について「いくら忙しくても恋愛する子は裏でうまくやる。デビューして何年が経てば会社でもあまり止めない。『バレないようにうまくやって』と言われるぐらい」と明らかにした。

続けて、「音楽番組の待機時に出会うことも多い。音楽番組の活動をしながら他の歌手の方々と接触することが多い」とし、「アイドルの世界も本当に狭く、大体知り合いだ。一方に気があり、知人に紹介してと頼む場合も多い」と話した。
さらに「アユクデはアイドルの恋愛に欠かせない場所だ。あえて私が言わなくても、すでにアイドルの出会いの場だと知られているが、そうだ。目で話し、番号が書かれたメモを渡して受け取る」と明言した。
これまで半ば冗談のように語られてきた「アユクデ=恋の聖地」説が、当事者の口から裏付けられた格好となった。
このジンの発言は大きく取り上げられ、一部のオンラインユーザーは不快という反応を示した。
ジンは「疑問を解消するのが映像の目的だったので、私なりに一線を守って答えたと思った。このように誤解と議論を呼び起こすとは本当に思わなかった」と謝罪して動画を削除したが、自身の発言内容については否定しておらず、悪質なコメントに対しては「告訴を進行する予定」と対応した。
「ありえない」の反論も
一方で、「アユクデは恋愛の場ではない」と断言したアイドルもいる。
韓国ENAで9月5日に放送されたバラエティ番組『Salon de Idol』第7回で、アイドルの“恋愛の聖地”に関する話が出た際、Apinkのパク・チョロンが「アユクデで恋が芽生えたとよく言われるが、一度も見たことがない」と話したのだ。

共演したBTOB・チャンソプも「話にならないと思う。あの会場ではファンがみんな見ている」とツッコミを入れた。パク・チョロンは「汗でベタベタしているし」と付け加えた。

するとSHINee・キーが「アユクデで恋が芽生えるのではなく、芽生えた状況でアユクデに出演したら…。近くでサインが何度も交わされる状態だろう。自分たちだけのサインが」と話すと、パク・チョロンは「それはとてもときめく…」とテンションを上げた。
その代わり(?)として、“恋の聖地”の可能性があるのは、意外にもヘアメイクショップだという。パク・チョロンは「経験談ではないが、(ヘアメイクの)先生たちが『誰々があなたのことがいいって』などと言ってきたり…そういう経験はあるのでは?」と述べて、笑いを誘った。
いずれにしても、多くの男女アイドルが出場するアユクデは、今年も多くの注目を集めそうだ。
(文=スポーツソウル日本版編集部)
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