韓国の元祖ガールズグループS.E.S.の元メンバー、シューが常習賭博やネット配信活動など過去の騒動について口を開いた。
シューは8月8日、個人YouTubeチャンネル「人間 That's シュー」を開設し、「騒動のあの事件…今日すべて話します(初公開)」と題した動画を投稿した。
動画には夫で元プロバスケットボール選手のイム・ヒョソンとともに出演し、過去の常習賭博などの騒動、離婚説について率直に語り合った。
1990年代後半から2000年代前半までS.E.S.のメンバーとして活動し、日本でもV6とのコラボ曲『One』をリリース、井ノ原快彦と舞台『東亜悲恋 ~ロミオとジュリエットより』で共演するなどしたシュー。

2002年末のグループ解散後は2010年にイム・ヒョソンと結婚し、一男二女をもうけていたが、2016年8月から2018年5月にかけて計7億9000万ウォン(日本円=約8381万円)規模の常習賭博をした疑惑で物議に。2019年2月に懲役6カ月、執行猶予2年、社会奉仕80時間を宣告され、以降は自粛を続けていた。
2022年4月には配信プラットフォーム「flextv」で生配信を実施した際、着用していた衣装が煽情的だとし、こちらも非難を集めていた。
夫が借金を肩代わりも
配信活動で物議を醸した当時を、シューは「最初の配信で服の選び方を完全に間違えた」と振り返る。そして、「照明に照らされ、カメラの前に立った瞬間、すごく後悔した。あれは“投げ銭”をもらう放送ではなかった。ファンと交流しながらたくさん笑った」と説明した。
過去の賭博疑惑については、「どんな釈明もしてこなかったが、結果的に賭博をしたのは事実」と認めた。「当時は世間をよく知らず、そのせいで人生が壊れてしまったと痛感した」。その後は苦しい時期を乗り越え、自ら賭博中毒予防協会の広報大使を務めるようになり、自らの経験を基に注意喚起を続けている。
また、生活苦や精神的な辛さから“極端な選択”を試みようとした経験も告白。これに夫のイム・ヒョソンは「スヨン(シューの本名)にほかのことは望まない。人前で取り繕ったり、卑怯なことをしたりはしないでほしい」と述べ、飾らないシューの姿勢を支持した。イム・ヒョソンは過去にシューの借金約2億8000万ウォン(約2970万円)を肩代わりしたことも明かしている。

今回の動画では、長らく取り沙汰されてきた離婚説にも終止符が打たれた。
2人は以前こそ別居や衝突があったものの、この日の動画では揃って姿を見せ、お互いへの謝罪と励まし、率直な会話を交わした。シューは子どもたちに向けて「すべては私の過ちだけれど、これからはきちんと生きていく」と決意を表明。イム・ヒョソンも「もう大丈夫だ。君が君らしく生きてほしい」とエールを送った。シューは今後もユーチューブを通じて、より率直に大衆と向き合い、ありのままの自分で生きていくと誓った。
なおシューは現在、事業家として肌の鎮静や再生効果があると言われる植物「ツボクサ」を活用したスキンケア製品の開発・販売に携わるなど、多忙な日々を過ごしている。
◇シュー プロフィール
1981年10月23日生まれ。14歳まで横浜で育つ。1997年11月に韓国デビュー、翌年10月に日本デビューを果たした。V6とのコラボ曲『One』を日韓両国でリリースしただけでなく、シューはV6メンバーの井ノ原快彦とドラマや舞台で共演した。2002年末にS.E.S.解散後、シューは2010年に元バスケットボール選手のイム・ヒョソンと結婚し、一男二女の母に。だが2016年8月から2018年5月にかけて、計7億9000万ウォン規模の常習賭博をした疑惑を受けたことがあり、2019年2月に懲役6カ月、執行猶予2年、社会奉仕80時間を宣告されて自粛。だが2022年初め、S.E.S.メンバーのユジン、パダの助けで4年ぶりに復帰し、賭博根絶広報大使になるなど、多様な分野で活動している。