55歳の韓国人クリエイターによる不適切な行為が明るみに出た。
7月29日、韓国JTBCの時事番組『誰も知らなかった、ビハインド』(原題)では、フィリピンの児童保護機関「NCC-OSAEC-CSAEM」に逮捕された韓国人クリエイター、チョン某氏の事件が取り上げられた。
番組によると、チョン氏はフィリピン南部のミンダナオ島で、貧困層の子どもたちを対象とした学習支援活動を行うという名目でコンテンツを制作し、ユーチューバーとして活動していた。
教育や医療費、住宅支援などを提供しながら、視聴者からの寄付も受けていた。

活動を続けるなか、チョン氏はある日突然、「思いがけず子どもが生まれた」と発表。しかし、その子どもの母親は、チョン氏が運営する勉強部屋に通っていた14歳の少女であることが判明し、波紋が広がった。
番組制作陣は事件後、フィリピン現地で取材を行い、少女の自宅を訪問。少女は「お腹が大きくなるにつれて怖くなった。どうしていいかわからなかった」と当時の心境を語り、年齢にそぐわない過酷な現実が明らかとなった。
チョン氏は現地警察に逮捕され、取り調べでは「少女のほうから好意を示してきた。勉強部屋の前で、他の少女たちを入れないようにした」といった主張を繰り返し、現地の反感を買った。
さらに彼の行動には他にも問題があり、学習施設内で不適切な内容の映像を再生しようとしたり、施設の利用方法において不適切な言動があったりしたという。

チョン氏の施設を支援していた人物の証言によれば、「2人が一緒に施設のトイレで過ごしていたといった話もあり、子どもたちが目撃したという声もあった」といい、衝撃を与えている。
チョン氏は7月11日、フィリピン当局により児童虐待および差別禁止法、人身売買防止法違反の疑いで逮捕・拘束された。現地当局は「未成年者に対する明確な搾取および虐待に該当する」とし、「ミンダナオ地域のサイバー犯罪捜査隊はオンライン上で発生する児童関連の犯罪に対し、継続的に捜査を進めている」と明らかにした。
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