7月10日、2025年度後期連続テレビ小説『ばけばけ』(NHK)にて北川景子が雨清水タエ役を演じることをが発表された。今回、北川は連続テレビ小説は初出演となる。『ばけばけ』は、明治時代の松江を舞台に、怪談話が好きな変わった女の子・松野トキの成長を描く物語だ。

雨清水タエは、主人公・松野トキ(高石あかり)の親戚で、松江でも随一の名家に生まれた武家の娘。凛とした気品と厳しさを兼ね備え、トキに武士の娘としての品格を求め、礼儀作法やお茶などの教養を厳しく指導する役柄を担う。
【北川景子・コメント全文】
今回私が演じます雨清水タエは、松江藩で代々家老を務めた家の出で、三十人近い奉公人にかしづかれ育ったお姫様です。タエは文明開化の真っただ中で、華族制度が廃止されたにも関わらず、時代の移ろいについていくことができません。姫として教養を受け育ち、武家の誇りを持ち生き続けてきたのに、ある日突然生活能力を身につけて働けと言われても、タエは戸惑うばかりで時代にアジャストするという価値観はありません。
タエは最後まで誇りを捨てることなく生きていくのか、子どもたちのために誇りを捨て、一度死んだつもりで生きるのか、決めなくてはならなくなります。国のために生き、国に翻弄された姫を、心を込めて演じます。タエの身の上に起きたことが決して架空のお話ではなく、その時代に起きていたことだと理解して、最後まで役と向き合っていきたいと思います。