夫に対する度を超えた誹謗中傷の数々に、キム・ヨナがついに声を上げた。不倫説や離婚説など、夫婦を苦しめてきた数々のデマに自ら終止符を打とうとしている。
キム・ヨナは7月1日、自身のインスタグラムで「レザーカップル」とキャプションに綴り、夫コ・ウリムと旅行写真を投稿した。
投稿ではバゲットを分け合ったり、レストランを訪れたりするなど、仲睦まじい姿を披露。黒のレザージャケットもお揃いで着こなすなど、“ラブラブ”な光景にはファンから「本当にお似合い」「まるで同じ絵の中から出てきたよう」といった反応が寄せられた。

「今まで十分我慢した」
そんな幸せな投稿にも、悪意あるコメントがつきまとった。そして、結婚直後から根拠のない噂に悩まされてきたキム・ヨナが、ついに初めて明確な立場を示した。彼女は上記投稿のキャプションに追記し、以下のように綴った。
「今まで十分に我慢してきたつもりです。繰り返される、私たちのどちらのためにもならないコメントはお控えいただけるとありがたいです」
ところが、この警告のあとも「コ・ウリムさんは水なしで食事してください」など、擁護コメントの体裁を装った過度な表現の誹謗中傷が殺到。これを受け、キム・ヨナは再び投稿のキャプションを修正し、さらに強い調子でメッセージを発した。
「この3年間で入ってきた度を越えたチュジョブ(大げさなコメント)&ドゥリブ(でたらめなコメント)はもう目にしたくありません」
あらゆるバッシングに屈しない“鋼のメンタル”と評されてきたキム・ヨナだが、今回の対応は、もはや「これ以上我慢するつもりはない」という意思表示に受け取れる。長らく沈黙を貫いてきた彼女が、ついに“ふたを開けた”瞬間だった。夫に対する執拗なデマ、常軌を逸した誹謗中傷に「これ以上は放置しない」と決心したのだろう。
キム・ヨナとコ・ウリムは2022年、3年の交際を認めたうえで結婚を発表した。コ・ウリムはキム・ヨナの5歳年下で、4人組ボーカルグループ「Forestella」のメンバーとして活動する歌手だ。

しかし、婚約発表の時点から、キム・ヨナとコ・ウリムには事実無根の噂や無神経な視線が絶えなかった。「国民的英雄」とも呼ばれるキム・ヨナの夫という理由だけで、コ・ウリムはまるで公開オーディションを受けるかのように世間の“評価”にさらされた。
キム・ヨナの年下で当時はまだ兵役を終えていなかったこともあり、「兵役を前に急いで結婚したのではないか」「婚前妊娠をしたのか」といった憶測も飛び交った。こうした声にキム・ヨナ側は「婚前妊娠の事実はない」ときっぱり否定したが、その後も離婚説や不倫説などの噂は続いた。
さらには、コ・ウリムの父親でキム・ヨナの義父にあたる牧師コ・ギョンス氏の経歴までも取り沙汰された。コ・ギョンス氏は大邱(テグ)移住民宣教センターを運営し、移住者支援やコロナ禍の救護活動に尽力した人物だが、過去の政治的発言や特定候補への支持が後になって注目され、やはり議論に巻き込まれたことがある。
結婚から3年。心配や応援を装った過干渉と無遠慮な好奇心が、キム・ヨナ夫婦に深い傷を残したのではないだろうか。
今回、ついに沈黙を破ったキム・ヨナの毅然とした対応は、そんな世間の無自覚な“越権行為”に対する苦いカウンターとなった。
(記事提供=OSEN)
◇キム・ヨナ プロフィール
1990年9月5日生まれ。韓国・京畿道出身。身長164cm。元フィギュアスケート選手。2010年バンクーバー五輪金メダル、2014年ソチ五輪銀メダル、2009年と2013年の世界選手権優勝など、輝かしい成績を残し、韓国では“フィギュア女王”と呼ばれる。2014年2月に引退。引退後も高い人気を誇り、数多い人気女優を押さえてCM女王として君臨している。フィギュアスケート選手の強化・育成活動を続けており、ボランティア活動や寄付活動にも積極的だ。2022年10月、「Forestella」のメンバーであるコ・ウリムと結婚した。
◇コ・ウリム プロフィール
1995年7月10日生まれ。ソウル大学出身の声楽家で、4人組ボーカルグループ「Forestella」のメンバー。同グループは韓国JTBCのオーディション番組『ファントム・シンガー2』で優勝した。コ・ウリムは低音ボイスで多くの女性ファンを持つ人物。2022年7月、同年10月に“フィギュア女王”キム・ヨナと結婚することを電撃発表し、大きな話題となった。兵役のため2023年11月20日に入隊し、2025年5月19日に除隊した。