女優のキム・ヒオラが、いじめ疑惑の終息後、約2年ぶりに公の場に姿を現した。
【写真】『ザ・グローリー』女優、実際に不良グループだった“過去”
6月26日、キム・ヒオラはソウル・鍾路(チョンノ)区にある「NOLユニプレックス1館」で行われたミュージカル『フリーダ』第3シーズンのプレスコールに出席した。
彼女の舞台復帰は、2023年の『フリーダ』以来、約2年ぶりとなる。特に今回のプレスコールは、校内暴力(いじめ)疑惑が浮上して以来、初の公式の場への登場とあり、注目が集まった。

キム・ヒオラは2023年、中学生時代に不良グループのメンバーであり、いじめの加害者だったという暴露が報じられた。告発者は、彼女がタバコを買いに行かせたり、金銭を奪ったりしていたと主張。一方で、彼女を擁護する同級生も現れ、さらには「むしろキム・ヒオラを告発した人物こそがいじめの加害者だった」という逆の主張も浮上するなど、騒動は複雑な様相を呈した。
この騒動を受けて、キム・ヒオラは出演が予定されていたバラエティ番組『SNLコリア』を辞退し、しばらく自粛期間に入っていた。7カ月後の2024年4月には所属事務所が「ヒオラ本人と当社は、昨年から続いた一連の事案について、当事者たちと会って記憶を整理し、互いに理解する時間を持った。そしてそれぞれの人生を応援し合うことにした」と発表。事実上、いじめ疑惑が終結したことを明らかにした。
今回のプレスコールで公の場に姿を見せたキム・ヒオラは、「『フリーダ』は、戻ってこずにはいられないほど特別な作品」と語り、「『絵を描くことは、唯一私を奮い立たせる手段であり、機会だ』という台詞がある。私にとってもこの作品はまさにそんな存在」と作品への思いを伝えた。

さらに、「この2年間を経て、今の俳優仲間や制作会社の代表、スタッフの方々、『フリーダ』チームが私にくれた信頼と勇気があった。再び私を信じ、舞台を観に来てくださる観客の皆さんに、その信頼と勇気を返すため、最善を尽くしている。演技を通してお応えできると信じている」と意気込みを見せた。
またキム・ヒオラは、「2年前の私より、今の私ははるかに真摯で感謝の気持ちを持って舞台に立っている。一場面一場面で観客と呼吸を合わせ、私がもらった癒しと勇気を届けようと努めている。演出家や観客の方々から『以前より深みが増した』という言葉をたくさんいただいている」と明かした。
ミュージカル『フリーダ』は、事故で障害を負いながらも、自身の痛みを芸術で表現し、人生の歓喜を失わなかった画家フリーダ・カーロの最期を額縁形式で描いたショーミュージカル。キム・ヒオラは主人公フリーダ役を務めており、公演は韓国で9月7日まで上演予定だ。
(記事提供=OSEN)
◇キム・ヒオラ プロフィール
1989年3月18日生まれ。本名同じ。高校時代に友人とともに仁徳(インドク)大学校主催のミュージカル大会に出場し、1位を受賞。その賞金300万ウォン(約30万円)でソウルに上京し、演技を学んだ。その後、2009年にミュージカル『ミュージックボックス』で役者デビュー。2021年以降はドラマでの露出が活発になり、『賢い医師生活』シーズン2や『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』『ザ・グローリー ~輝かしき復讐~』といった人気作に立て続けに出演している。芸術肌で絵画を趣味としており、各種展示会で自身の作品を販売している。商業画家としても十分通じるとされているが本人にそのつもりはなく、展示会で得た収益の50%を障がい者のための寄付金にあてている。
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