またしても、デビュー前にもかかわらずメンバーが脱退するK-POPグループが現れた。
今年下半期にデビューを予定していたボーイズグループ「IDID」だ。デビューを控えていたメンバーのパク・ジュンファンが、私生活に関する暴露を受けてグループから脱退した。
所属事務所のSTARSHIPエンターテインメントは6月2日、「最近ネット上で拡散しているパク・ジュンファンに関する噂は、まったくの事実無根だ」としたうえで、「未成年であるパク・ジュンファンは耐えがたい精神的苦痛を受けており、本人から“グループ活動を辞退したい”という真摯な意思が伝えられたため、その意向を尊重し、十分な休養の時間を取ることを決定した」と伝えた。
最近浮上した学生時代の私生活に関する議論が原因だが、この疑惑はデマであるため、所属事務所は「最初に流布した者や関係者に対しては法的措置を取る。未成年者に対するオンライン上での性的嫌がらせや人格侵害は明白な重犯罪であり、決して看過しない」と強調した。

いずれにしても8人組で今年下半期に正式デビュー予定だったIDIDは、パク・ジュンファンの脱退により、7人組で活動することになりそうだ。
デビュー前に消えたK-POPアイドルたち
パク・ジュンファンが脱退したIDIDのように、デビュー前にメンバーが脱退するK-POPグループが最近になって目立つ。
2022年5月に放送されたサバイバル番組『THE ORIGIN - A, B, Or What?』を通じて誕生したボーイズグループ「ATBO」もそうだ。
最終メンバー7人が決まり、デビューを準備していた最中の同年6月13日、所属事務所ISTエンターテインメントがヤン・ドンファの脱退を知らせた。学生時代の素行が問題となった。

所属事務所は「弊社はSNSやオンラインコミュニティに広がったヤン・ドンファについての投稿を確認し、正確に確認された事実に基づいて議論を進めるために、本人の同意を得て、当時在学していた学校の関係者、同門を含めた周りの知人たちと連絡を取るとともに、投稿の事実有無の検証を行ってきた」と伝えた。
続けて「その過程で、投稿の主張に一部事実とは異なる部分はあるものの、中学在学当時、ヤン・ドンファの未熟で不適切な言行により、傷ついた生徒たちがいたことを確認した」と述べた。
その後、ATBOは新メンバーを加えて再び7人組となってデビューしたが、2024年5月にソク・ラクウォンが健康上の理由で脱退し、現在は6人組で活動している。

ボーイズグループだけではない。『Magnetic』や『Almond Chocolate』といったヒット曲で人気のガールズグループ「ILLIT」も、デビュー前にメンバーが脱退したグループだ。
そもそもILLITは、2023年のオーディション番組『R U Next?』(JTBC)を通じて6人のメンバーが選ばれた。
しかしデビューを控えた2024年1月、所属事務所BELIFT LABが「当社とヨンソは専属契約を終了することに合意した」と発表した。詳細な理由は不明で、所属事務所は「当社とヨンソは今後の活動に対する深い議論の末、当事者の意思を尊重して相互協議して慎重に下した決定だ」と述べるにとどめた。

最終投票で2位だったヨンソが突然脱退を発表したことで衝撃を与えたが、ILLITは同年3月にデビューすると、すぐに人気グループの仲間入りを果たしている。

ILLITやATBOのように、デビューする前にメンバーが脱退するほうが、ダメージが少ないという見方もできる。様々な疑惑のなかでデビューを強行したものの、最終的にメンバー脱退に至り、議論が長期化したLE SSERAFIMやRIIZEのケースもあるからだ。
今回のIDID の“デビュー前脱退”という決断は、ある意味、勇気のある決定ともいえる。今後もK-POP界で同様のシビアな選択が続くのか、注目したい。
(文=スポーツソウル日本版編集部)
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