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人を死に追い込んでもテレビに出演し続ける厚顔無恥さ…韓国テレビ局、“加害者”一人だけ切って手打ちか

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人を死に追い込んでもテレビに出演し続ける厚顔無恥さ…韓国テレビ局、“加害者”一人だけ切って手打ちか
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韓国テレビ局MBCの気象キャスターで、突然この世を去ったオ・ヨアンナさんに対する「職場内いじめ」の加害者の一人とされていた気象キャスターA氏が、MBCを離れた。

【写真】「変な臭い」オ・ヨアンナさん、“職場いじめ”の内容

MBCは5月20日、A氏との契約を解除した。A氏は、オ・ヨアンナさんに対する職場内いじめの加害者として名指しされていた人物の一人だ。

オ・ヨアンナさんは2024年9月15日に亡くなった。死後、彼女が生前に職場内いじめの被害を受けていたことが報じられ、大きな衝撃を与えた。

今年1月に公開された“最後のメモ”には、オ・ヨアンナさんが自身を苦しめた加害者の実名を挙げ、被害内容についても明記された。

加害者とされる人物が出演し続けている

オ・ヨアンナさん
(写真=オ・ヨアンナさんInstagram)

その後、オ・ヨアンナさんを苦しめた加害者としてイ・ヒョンスン、キム・ガヨン、パク・ハミョン、チェ・アリらの名前が挙がり、視聴者掲示板には彼女たちの降板を求める書き込みが相次いだ。

結果的に、いじめ疑惑に関与していたキム・ガヨンは、レギュラー出演していたMBC FM4Uのラジオ番組『グッドモーニングFM テイです』とSBSのバラエティ番組『ゴールを蹴る彼女たち』(原題)を降板し、坡州(パジュ)市の広報大使も解任された。

ただしニュース番組には引き続き出演を続けており、視聴者からの反発を招いている。

そうしたなか、5月19日には韓国の雇用労働部(日本の厚生労働省に相当)が特別監督の結果として、「オ・ヨアンナ氏に対する職場内いじめ行為があった」と結論づけた。ただし、故人がフリーランスとして契約していたため、労働基準法上の「職場内いじめ」条項は直接適用できないとの見解も示された。

これを受けてMBCは同日、公式見解を発表。「本日発表された雇用労働部の特別労働監督の結果を非常に重く受け止めている」とし、「文化放送は、故オ・ヨアンナ氏に対する『いじめ行為があった』という雇用労働部の判断を重く受け止め、組織文化の改善に向けた努力を速やかに実行していく。また、関係者に対しては適切な措置を講じる」と述べた。

続けて、「フリーランスをはじめとする非正規職、外注スタッフなど、文化放送で共に働く同僚たちが差別を受けないようさらに努力する。また、フリーランス間、非正規職間で発生しうる問題についても、できる限り早期に改善できる制度を補完・強化する。一部フリーランスの労働者性の判断については法的検討を経て、速やかに適切な措置を講じる。故オ・ヨアンナ氏の痛ましい出来事について、遺族の皆様に改めてお詫び申し上げる」と付け加えた。

最終的にMBCは、オ・ヨアンナさんに対する「いじめ加害者」と特定されたA氏との契約を解除した。ただし、いじめに加担したり、傍観したりしていたとの疑惑がある他の3人の気象キャスターについては、特に措置が取られていないとされている。

左からチェ・アリ、イ・ヒョンスン、キム・ガヨン
(画像=MBC)左からチェ・アリ、イ・ヒョンスン、キム・ガヨン

実際、キム・ガヨンは5月22日に放送された『MBCニューストゥデイ』のお天気コーナーに出演していた。

MBCが初の公式謝罪を出した日には、オ・ヨアンナさんの「加害者リスト」に含まれていなかったクム・チェリムが出演したが、翌20日からは再びキム・ガヨンが担当している状況だ。

また、イ・ヒョンスンも5月21日に放送された『12 MBCニュース』と『930 MBCニュース』のお天気コーナーに、チェ・アリも『5時ニュースと経済』と『MBC 2時ニュース外伝』のお天気コーナーに出演していた。

こうした状況が伝えられると、視聴者の間では依然として否定的な反応が相次いだ。組織文化の改善を約束したにもかかわらず、加害者として名指しされた人物のうち1人だけが処分された点について、「対応が不十分だ」とする批判の声が続出している。

なお、オ・ヨアンナさんの実兄は4月30日、故人のSNSアカウントに投稿し、次のように訴えた。

「私たちが強調したいのは、妹が受けたいじめが、誰もが人生の中で一度は経験するような不当な出来事ではなく、“一人の人間を死に追い込むほど深刻ないじめ”だったという事実だ。妹は恐ろしい苦しみの末に人生をあきらめるという選択をしたが、誰かは今も平然と天気を伝え、穏やかな日常を送っている。妹はこの世からいなくなったのに、彼らが何事もなかったかのように日々を過ごしている様子が、私たちには二次加害に感じられた。遺族としては、加害者とその加害を傍観した人々が自らの過ちを認め、真の謝罪と反省を表してくれることを望んでいる。今後も継続的な関心をお願いする」

(記事提供=OSEN)

◇オ・ヨアンナさん プロフィール

1996年4月30日生まれ。韓国・光州出身。ソウル芸術大学の文芸創作科を卒業。一時はアイドル練習生を目指し、2017年に行われたJYPエンターテインメントの練習生13期公開オーディションに参加。「Hermoso Beauty賞」を受賞し、副賞として3カ月の受講券を受け取った。同オーディションの同期にNiziUのマコ、Stray Kidsのスンミン、元FANATICSのユンヘなど。以降、2019年5月に行われた韓国の伝統美人を選抜する「全国春香(チュニャン)選抜大会」で「スク」に選出。2021年、地上波テレビ局MBCの気象キャスター公開採用に合格し、同局で活動を続けた。しかし2024年9月15日、28歳でこの世を去った。

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《スポーツソウル日本版》
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