韓国の人気料理研究家・実業家のペク・ジョンウォンが、またしてもトラブルに見舞われている。
今回問題となっているのは、彼が代表を務める外食フランチャイズ企業「THE BORN KOREA(ザ・ボーン・コリア)」が展開するカフェチェーン「ペクタバン」で販売されていた冷凍デザートから、カビのような異物が見つかった件だ。単なるアクシデントを超え、ブランドの信頼性が揺らいでいるとの指摘も出ている。
問題の商品は、ある店舗で販売された冷凍デザート「GABA入り雑穀餅」で、ネット上では「黄色い餅の表面に青や白のカビのような異物が付着していた」との投稿が相次いだ。写真には、明らかにカビと思われる斑点が写っている。

購入者のAさんは「THE BORN KOREAは製造会社の責任だと言っているが、その製造会社からは“道義的責任”として10万ウォン(約1万円)を支払う代わりに示談書を書いてくれと言われた」と語る。実際の補償は、商品代金の2300ウォン(約230円)の返金にとどまり、診察費や慰謝料などは認められなかったという。
本件に関してTHE BORN KOREAは「製品の賞味期限・品質保持期限には問題はなかった。冷凍された完成品を各店舗で解凍して販売する仕組みだ」と説明。しかし、問題が大きくなったことを受け、「製造・流通過程の精密検査を進めており、必要に応じて全回収も検討している」とする公式声明を発表した。

また、ペク・ジョンウォンはテレビ出演などのタレント活動を一時中断し、経営に注力すると表明。さらに、今月中に「共存委員会」を発足し、加盟店とのコミュニケーション強化を図るとして、私財を一部提供する案も検討中であることが明らかになった。
◇ペク・ジョンウォン プロフィール
1966年9月4日生まれ。韓国の大手外食企業THE BORN KOREA(ザ・ボーン・コリア)の代表取締役を務める外食経営専門家。“韓国料理の巨匠”とされており、タレント活動にも積極的。延世大学社会福祉学科を卒業し、砲兵将校として兵役を務めた。その後、1993年にソウル江南(カンナム)で「元祖サムパプチプ」をオープンして外食産業に参入。チェーン店所有数が韓国最多を記録する企業に発展させた。日本でも「本家」(ボンガ)、「セマウル食堂」「香港飯店0410」「ハンシンポチャ」といった人気店がチェーン展開されている。
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