ロサンゼルス・ドジャースのキム・ヘソンがメジャー初出場から2試合連続で結果を残した。守備でも複数ポジションを柔軟にこなし、攻守で存在感を放っている。
キム・ヘソンは5月7日(日本時間)、敵地ローンデポ・パークで行われたマイアミ・マーリンズ戦に「9番・二塁手」で先発出場。5回にセンター前ヒットを放つと、7回には大谷翔平のツーベースヒットでホームインするなど、2試合連続で安打と得点をマークした。
前日6日の同カードではメジャー初の先発出場ながら、4打数2安打、1打点、1得点、1盗塁の活躍で鮮烈デビューを飾ったキム・ヘソン。同日の試合後、現地メディアとのインタビューでは「ドジャースは強いチームだが、自分が少しでも助けになりたかった。今日は多少なりとも役に立てたようでうれしい」と語った。
また、メジャー初ヒットについては「先頭打者として絶対に塁に出なければいけないと思っていた。後続に強打者が並んでいるからこそ、とにかく生き残りたかったが、結果として生き残ることができ嬉しかった」と喜びをにじませた。
そんなキム・ヘソンだが、7日の試合は3回に先頭打者で1打席目に臨むもレフトフライ。5回は二死走者なしからセンター前ヒットで出塁したが、大谷の打席でけん制タッチアウトを許してしまう。
それでも、7回には一ゴロで出塁すると、大谷のタイムリーツーベースで一塁から快足を飛ばして本塁へ生還。9回の4打席目は空振り三振に倒れたが、攻撃面で着実に貢献した。
何より、この試合では二塁手として出場しながら、途中から遊撃手の守備にも就き、ユーティリティプレイヤーとしての真価を発揮。ドジャース内野陣の新たな切り札として起用の幅を広げている。

なお、試合は延長10回の末にドジャースが4-5でサヨナラ負けを喫した。ただ、大谷が今季10号ホームランを含む5打数2安打、2打点、1得点、フレディ・フリーマンも本塁打含む2安打2打点と奮闘した。
トミー・エドマンの負傷者リスト入りもあり、メジャー昇格のチャンスを手にしたキム・ヘソン。9番キム・ヘソンが出塁し、1番・大谷のヒットで点が生まれる。そんな光景を今後も見続けたいところだ。